三十人斬り
いや、別にエッチな話ではなくて、論文の査読の話。
ACM SIGIR 2008のbest paperの選定作業。
候補論文9件を読んで順位づけを行った。
投稿数が800件を超えたというACM CIKM 2008 (この国際会議についてはまた別の機会に語るつもり)
では、情報検索分野のmeta-reviewer(三人の査読者の報告を元に採否を決定する役)を担当しており、
自分の担当論文が21件もある。
そんなわけで同時期に30本も論文を抱えてしまった。
無我夢中で三十人斬り。刀の切れ味も悪くなってきた。
もちろん、全て斬り捨てるわけではないが。
それでいて、近いうちにEMNLP 2008という国際会議の査読もやることになっている。
腹部の膨満感がおさまらない。
査読と言えば、FIT 2008に投稿していたコトバ ノ ウチュウに関する初めての研究成果
「クリックスルーに基づく探検型検索サイトの設計と開発」が採録決定となった。発表は9/3の予定。
という具合に、一生懸命査読したりされたりして生きているわけだが、
Michael CrichtonのNextというSF小説にこんな文章が出てくる:
Many studies have shown that peer review does not improve the quality of scientific papers. Scientists themselves know it doesn't work. Yet the public still regards it as a sign of quality, and says, 'This paper was peer-reviewed,' or 'This paper was not peer-reviewed,' as if that meant something. It doesn't.
ようするに、他の研究者による査読なんて全く価値はないということ。
「査読者はES細胞捏造さえ見抜けなかったでしょ」というわけだ。
たしかに世の中にはひどい査読内容もあれば、ひどい査読者もいる。
しかしまじめに質の高い査読をやっている人々もたくさんいるし、
そのような査読結果は研究者にとって非常に有益なのだよ、Michaelちゃん。


















