マーライオンと羊
SIGIR 2008に投稿していた論文は不採録となった。採択率は17%。
今回は評価がかなり低かった。しゃーない。
とりあえず情報学基礎研究会(6/19-20小樽)かどこかで発表しておいて、のちにjournalに投稿しよう。
一方、ポスターのほうは採録となった。採択率は53%。
単著のものとは別に、オーストラリア人と共著のものも採録となったので合計2件。
それから、東芝の元同僚のポスターも採録になったそうでよかった。
というわけで、Singapore在住の元バンド仲間M氏よ、7月はまたお邪魔しまっせ。
それはそうと、飛行機の中でHaruki MurakamiのA Wild Sheep Chaseを読んだ。
「羊をめぐる冒険」をAlfred Birnbaumという人が訳したもの。うまい翻訳者というのはうまく訳すものだ。
そもそも村上春樹の日本語は米文学の和訳のような文体で訳しやすいのかも知れないが。
やっぱり昔の村上春樹はおもしろかった。最近読んだ2冊の短編集は何故あんなにぱっとしなかったのか。
英訳を原文と比べてみるのもいとおかし。例えば:
何人かの若い社員は彼女と寝たいと思っているようだった。 二枚のガラスと一本の通りごしに彼らのそんな性欲が僕につたわってきた。
(村上春樹: 羊をめぐる冒険)
Several of the junior staff seemed to have designs on her. Their sex drive came across two panes of glass and the street in between.原文では「寝たい」と言い切ってしまっているが、 英訳ではdesigns = (いやらしい)意図
(Haruki Murakami: A Wild Sheep Chase Translated from the Japanese by Alfred Birnbaum)
としているところがにくい。
ちなみに「羊をめぐる冒険」の主人公の口癖「やれやれ」は"Just great"と訳されている。
というか、そもそも「やれやれ」と肩をすくめる日本人なんていないよな。
ときに、村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」という本が最近売れたようだが、
Raymond Carverの"What We Talk About When We Talk About Love" (愛について語るときに我々の語ること)
という短編集を家の中で拾ったのでこちらも読んでいる。いまいちピンと来ないのだが。



