わたしまけましたわ
久々に研究ネタ。
最近、情報検索の分野ではexploratory searchという用語をよく聞く。
2006年にはCommunications of the ACMで特集が組まれているし、
国際会議ACM SIGCHI 2007ではExploratory Search and HCI:
Designing and Evaluating Interface to Support Exploratory Search Interaction
というワークショップが開催された。
HCIはHuman-Computer Interactionのこと。
Exploratory searchというのは絵にするとこんな感じだろう。
弊社のワンページ検索βで「つながルート」を辿って辿って再検索するのもexploratory searchの一種。
このように偶然の発見が得られる検索をserendipitous searchということもあるようだ。
なんと訳せばよいのか。偶発的検索。掘り出し物検索。
この分野は今後もっとつきつめて行きたい。
対話型情報検索(interactive IR)なんていうのは前からあるし、
全く新しい研究分野というわけではないのだが、
「クエリを入力して、検索結果を見て、はい終わり」というパラダイムから
脱却したいというみんなの気持ちがexploratory searchというフレーズにこめられているのではないか。
日本語では探索型検索と訳されることが多いようだが、
そもそも、探索は「縦型探索(depth-first search)」なんていう場合の
searchの訳語だし、検索もこれまたsearchの訳語じゃないか。
なので個人的には探検型検索と訳したい。
探索というとアルゴリズミックにしらみつぶしに調べていくイメージだが、
explorationには、「何が出てくるかわからないけど、とりあえずこっち行ってみようかな」という
不確定要素、冒険的要素がある。しかし、
探検型検索
と書いてみるとなんだか回文(palindrome)のようだな。
わたしまけましたわ。
Madam, in Eden I'm Adam.




コメント
Problem-formulatingとProblem-solvingというタスクの段階からも見ることができますよね。後者は比較的よく定義された課題に取り組むに対し、前者は要素の関係を見いだしたりするので探索型と。
という訳でブログ始めました、のご挨拶代わりに。
投稿者: Hideo Joho | 2008年02月25日 04:23