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2008年02月19日

わたしまけましたわ

久々に研究ネタ。
最近、情報検索の分野ではexploratory searchという用語をよく聞く。
2006年にはCommunications of the ACMで特集が組まれているし、
国際会議ACM SIGCHI 2007ではExploratory Search and HCI:
Designing and Evaluating Interface to Support Exploratory Search Interaction
というワークショップが開催された。
HCIはHuman-Computer Interactionのこと。

Exploratory searchというのは絵にするとこんな感じだろう。
exploratory70.JPG

弊社のワンページ検索βで「つながルート」を辿って辿って再検索するのもexploratory searchの一種。
このように偶然の発見が得られる検索をserendipitous searchということもあるようだ。
なんと訳せばよいのか。偶発的検索掘り出し物検索
この分野は今後もっとつきつめて行きたい。

対話型情報検索(interactive IR)なんていうのは前からあるし、
全く新しい研究分野というわけではないのだが、
「クエリを入力して、検索結果を見て、はい終わり」というパラダイムから
脱却したいというみんなの気持ちがexploratory searchというフレーズにこめられているのではないか。

日本語では探索型検索と訳されることが多いようだが、
そもそも、探索は「縦型探索(depth-first search)」なんていう場合の
searchの訳語だし、検索もこれまたsearchの訳語じゃないか。
なので個人的には探検型検索と訳したい。
探索というとアルゴリズミックにしらみつぶしに調べていくイメージだが、
explorationには、「何が出てくるかわからないけど、とりあえずこっち行ってみようかな」という
不確定要素、冒険的要素がある。しかし、

探検型検索

と書いてみるとなんだか回文(palindrome)のようだな。
わたしまけましたわ。
Madam, in Eden I'm Adam.

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プロフィール


「ニューズウォッチ」「フレッシュアイ」の名付け親。情報検索の研究者。工学博士。
2000年~2001年、英ケンブリッジ大学客員研究員。TOEICスコア985点。
2007年1月(株)東芝を退職。2月より(株)ニューズウォッチ自然言語処理研究室室長。
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