「続きはWebで」も「同時にWebで」もイヤ!
「続きはWebで」?
やだ。この手のTVのCMはあまり好きではない。
それにしてもこのネタで語っている人がこんなに多いとは...
独身寮時代、共用の洗濯ルームには、
東芝の洗濯機と乾燥機が仲良くペアで何組か設置されていた。
洗濯機から取り出した洗濯物を、そのまま真上の乾燥機に一気に放り込む。
重力に逆らわず、上から下に洗濯物が流れていくほうがよりuser friendlyかも知れないが、
まあこの配置でもそんなに不便は感じなかった。
さて、今の「続きはWebで」CMは、
脱衣場の洗濯機から取り出した洗濯物を、書斎まで運んでいって乾燥機に入れるくらい不便だと思う。
わが家のリビングルームにはTVもPCもあり、夜は常に両方ONになってはいるが、それでもそう思う。
「続きはWebで!」と検索キーワードをTVに教えられ、ユーザはそれを記憶して(あるいは書き留めて)、
PC上の検索窓に指先で入れる。
TVとPCの間は完全にオフラインで、
しかもひどいnoisy channel(伝言ゲームのように、伝えるべき情報がめちゃくちゃになってしまう伝達手段)である。
ユーザは検索キーワードを頭に記憶およびPCに入力する際に間違えるし、検索エンジンも出力すべきページを間違える。
(最低限、所望のページが検索されるようにdfの小さい検索キーワードにして欲しい。tf-idfのエントリ参照。)
TVとWebを積極的につなげる動きはだいぶん前からある。
TV映像と関連Web情報を同時に表示する研究や製品もある。
言うなれば「同時にWebで」!
しかし、少なくとも単純にTVとWebを同時に見せるというアイデアには懐疑的である。
私の脳にはプロセサが1個しか入っておらず(Intel入ッテナイ)、
TVを「ながら見」せず、集中して見るタイプだからかも知れないが、
動画とそれ以外の情報を同時に見せられるのは嬉しくない。
映画Back To The Futureでは未来人がTV番組をいくつも同時に見ていたが、旧人の私にはとても真似できない。
動画は静止画とは違い、一方的に自分に情報を押し付けてくる。
静止画やテキストのように、どういうペースで、どういう順番で情報を取得するかという選択の自由を与えてくれない。
基本的には情報を見過ごしたらそれっきり。
動画とWeb情報との間で視線をいったりきたりさせられていては疲れて死んでしまう。
(もちろんいろいろ工夫の余地はある。重要な研究テーマだと思う。)
じゃあどうすれば?
私の場合、TV視聴にあまりリアルタイム性を求めないので、
短期的な解決策としては下記のインタフェースで充分である。
(注: 新規性のある提案はありません。あればブログでなく特許に書きます!)
1. TV番組の途中、CMで、水着姿のエビちゃんが「Click me!」と言う。
2. 私が思わず即座にTVリモコンでクリックすると、Webにある詳細情報がたちまちTV画面を占有する。
3. 私が詳細情報を充分堪能したのち、TVリモコンのbackボタンを押すと、
それまで一時停止状態になっていたTV番組の再生が再開される。
つまり、あくまでシリアル方式。パラレルはナシ。
Web情報を見た時間分だけTV番組の視聴にディレイが生じるが、まあ構わない。
全日本女子バレーの試合をリアルタイムで見ているつもりで応援していたら、実は録画だったりするし。
スポーツのようなライブ性重視のコンテンツでも、
例えば一緒に観戦して盛り上がりたい友人とさえ視聴するタイミングが同期していれば、私はまあ満足である。
マルチプロセサ型の方々からは異論もあると思いますが...



