雪のボストン氷の微笑
雪のボストンの朝。
当時東芝の社員だった我々は、いつものように米ベンチャー企業に出勤するため、AVISで借りたレンタカーに乗り込んで出発した。
と思ったらドカーンとぶつかった。
我々がぶつかった車は道路をスリップしながら、路肩の雪の壁に何度かぶつかった後に停止。
米国なので当然、baseball batを片手に持った大男が車から出てきて、大声を上げながら我々の車の
フロンドガラス(英語ではwindscreen、米語ではwindshield)を叩き割った。
という展開になると思ったのだが、実際に相手の車から出てきたのはSharon Stone似の女性。
首を横に振り、肩をすくめて「いったいどうしたっていうのよ?」という表情で我々の車に近づいてきた。
事故の状況は図の通りである。

私はとっさに助手席から降りて「Are you all right!?」とSharonに駆け寄った。
事故は100%こちらの落ち度であること、雪が積み上げられていたために視界が悪かったこと、我々は東芝の社員でもうすぐ日本に帰国予定であること、車はAVISのレンタカーであり保険に入っていることを説明し、名刺を渡した。
するとSharonも表情を和らげ、我々のAVISの書類や免許証の情報を控えたあとは
「I don't want you to stand in the cold」(寒い中ずっと立たせてるのも悪いわ)
と言ってくれた。
幸いSharonの車も我々の車も一応まだusableであった。
夜Sharonに電話して、まず鞭打ちなどになっていないか聞いた。
Sharonは元気で、AVISには連絡済みで、保険で全てカバーされるのでeverything will be fineと言ってくれた。
もちろん私のほうもAVISに電話したが、電話に出たAVISの女性は本当に、ものすご~く、態度が悪かった。
(そういえば村上春樹氏も何かの本にAVISは印象が悪いと書いていたなあ。)
この事故について報告するため、日本にいる東芝の上司にボストンから送ったメイルのsubjectは「car accident」。
当時の上司は青ざめたそうである。
事故の相手がSharonでなかったら、我々はその場で射殺され、ニューズウォッチ設立計画は白紙になったかも知れない。
いや、延期くらいかな。




コメント
と、いろいろな事が起こった米ベンチャー出張でしたが、このベンチャーはいくつかの合併劇を経て最終的には某企業体に吸収されますな。
で吸収した企業体は連休中から某通信社の合併を巡って新聞各紙を賑わせている今日この頃・・・。
やさしいSharonからこの展開にまでいくとは、博士も予想していなかったでしょ?
投稿者: hoboking | 2007年05月09日 09:11
さらにマイクロソフト・ヤフー統合説とか。
もうわけわかりませんな。
投稿者: 酒井哲也 | 2007年05月10日 12:34