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「わかっていないことをわかっている」  このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリー参照しているはてなブックマーク このエントリーをdel.icio.usに追加

色々な出会いがある。それは、恐らく必然で、勇気とトキメキを与えてくれる。

年末に10冊近く本を購入した。

サブプライム問題から世界同時不況の構造をビジネスパーソンとしては、理解しなくてはいけないだろう、いや理解せねばならぬと、関連書籍を数冊買い込むものの、表紙に触れる事なく、ゴミ箱に投げ込んだ。

年末K-20を観て、何となく思いつきで手に取った「怪人20面相図鑑」は、1ページも読む事無く老母に進呈した。

読まれる事がない本があり、読まれるべき、あたかも読まれる事を待っていたかのような本との出会いもある。

10冊の中で生き残った1冊が沢木耕太郎の「旅する力」。
この本は、「深夜特急ノート」とサブタイトルにあるとおり、旅の本だ。
でも、生きる事について考えさせられた。
人生を旅にたとえる例は多い。死にそうにウンザリする位多いので、比喩として使うことすら、かなり恥ずかしい。でも、人生は旅だと思わざるを得ない。

「わかっていないことをわかっている」
この本の中で、海外に住む知人からの言葉を、沢木耕太郎は、驚きをもって綴る。
「わかっていないことをわかっている」このフレーズに出会った時、俺も後ろ頭をスコップで殴りつけられたような衝撃を共有した。

ビジネスの世界に入って、かなりの年月が経過し、修羅場と呼ばれるような様々な事象を経験し、図々しさだけは身に着けた。日々の出来事を過去の経験に照らして、「あれは、ああいう感じだよね」とわかったつもりになってはいなかったか?
「わかっていないことをわかっていなかった」ことをガッツン痛感した。俺がこれまでの経験で識ったことがあるとすれば、「わかっていないことをわかった」コトに過ぎないのだ。

目の前に広がるのは、未来という名の未体験ゾーンだ。薄っぺらの経験や姑息なテクニックなど捨てて、自然の声を聞け。見知らぬ町を訪れた旅人のように、前人未到の地に足を踏み入れた冒険者のように、五感を研ぎ澄まし、注意深くあたりを見回し、現地の言葉を学び、風を感じ、足元を確かめ、地面の感触を確かめつつ一歩づつ前進すべきなのだ。

誕生日事典によると、7月24日生まれの俺は、「変化を望み、平凡を嫌う人」らしい。正確に言えば、変化は望む、望まないに関わらず起こっている。自分の周囲に起こっている変化を感じ取れるかどうかだ。「わからない」ことだらけだから、目を凝らし、耳を澄ます。目の前で起こっている変化に、誰も結末を知らない未来に、勇気をもって前進してこそ、7月24日生まれなのだ。

「わからないことをわかっている」俺の2009年がどんな風に展開をするのか…本当にドキドキしてきたぞ。

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