お引越し
本日引越しをした。銀座の数寄屋橋スクランブル交差点前のビルで、足掛け8年過ごした。この度、ビルのオーナーが替わり、建て替えることになり、新オフィスに移転することになった。
人数的にかなり手狭になっていたが、丸の内線、銀座線、日比谷線に直結で、有楽町線には徒歩5分、東京まで一駅という抜群のロケーションの為、こういう事でもなければ、このオフィスを出る気にはならなかっただろう。
今日は、午後から全員で引越し作業。俺は、実は昨日の午後ほぼ作業完了をしていて、邪魔になりそうだったのでオフィスを途中で出た。
オフィスを出るまでは、無造作にヒョイって感じだった。エレベータに乗り、地下二階に降り、銀座線の改札まで歩く。一歩づつオフィスから遠ざかっていく。何か大切なものを、置き忘れてきたような気持ちが、どんどん強くなっていくのだった。
この8年間で、多くの人とあのオフィスで出会った。今もなお、働き続けている人、病気でお辞めになった人、失意のうちに去った人、仕事をやり切ったうえで弊社を退職した人、中途半端なまま消えていった人、病魔と闘い亡くなった人…本当に色々な人との出会いや別れを経験した。
様々な思いが詰まったあのオフィスにきちんとサヨナラを言わずに出てきたような後悔の念が強くなっている。今頃、ロッカーや机、PCやサーバーは全て搬出され、何も無くなったがらんとした状態なのだろう。何か、とても悲しくて、寂しい。
オフィスは単なる入れ物にしか過ぎない。日頃、オフィスに何か思い入れを持つことなど無い。今となっては、というか今初めて、とてもかけがえの無い存在として、ズシっと重たく感じている。
でも、もうあの場所に戻ることは二度とないのだ。 嘗てそうだったように、過ぎ去った時間、別れた人々、失くした夢、猫の森には帰れはしないのだ。
喪失と再生のドラマを我々は生きている。そして、この寂寥感は、新たなストーリーのプロローグである事を俺は知っている、よ~く知っている。だけど、もう少し、このセンチメンタルな気持ちに浸っても、よろしゅう御座いますか?よろしゅう御座いますとも。
次のオフィスは、浜松町。浜離宮、増上寺が近くにあり、ビジネス街ではあるが、それほど騒がしくもないエリアで、悪くはない。 どんな奇想天外なドラマが待ち受けているのか、ちょっとワクワクする。(でも依然メソメソしている。 性格なのでしょうがない…です)

