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公立高校不合格問題  このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリー参照しているはてなブックマーク このエントリーをdel.icio.usに追加

鎌倉の中学、高校は、土地柄なのか、割とのんびりしている。ただ、神奈川県内では、かなり荒れていて、授業が成立しないところも多々あるとは、聞いていた。

神奈川県の県立高校で、平成17、18、20年度入試において、願書受け付け時や受験日に「まゆをそる」「ズボンを引きずる」など髪形や服装などを独自に評価し、「入学後の生徒指導が困難」と判断した計22人を試験においては合格ラインを越えていたにもかかわらず、不合格としていた。県教委は「非公表の選考基準で選抜したことはルールを逸脱している」として謝罪した。

当該高校の校長は、処分を受け、その職を追われた。非公表のルールで、合否を決定するのは、フェアではないし、当然の処置のように思えた。

更迭された校長を学校現場に復帰させるべく、保護者、生徒らが署名活動を実施。嘆願書の署名は生徒234人を含む計3380人。県教委などには1300件を超える意見が寄せられ、その9割以上が「校長の判断は正しい」「風紀の乱れを事前に守ろうとした校長がなぜ解任されるのか」など前校長を擁護するものだった。

地元関係者の中では、この校長は圧倒的な支持を得ているのだ。

報道によれば、以前の同校は校内に飲食物が散乱し、喫煙やいじめ、盗難などが絶えず、近隣のコンビニエンスストアなどには「●●高生の立ち入り禁止」の張り紙が出され、アルバイトを断られたり、バスへの乗車拒否などがあった。中退者は全校生徒約350人に対し、年間100人。謹慎処分を受ける生徒も絶えなかった。

つまり、この高校は危機的状況にあった。

この危機的状況を保護者や近隣住民、生徒と密にコミュニケーションをとりながら改善していったのが、この校長先生で、結果として、学内のごみは消え、周囲住民からの苦情、補導数が激減した。 その施策の一つが、入試時点で問題を起こす懸念のある受験者を不合格とする~つまり今回問題となっている事象である。

この校長は、ハードワークの末、荒廃しきっていた高校を立て直した功労者であり、この改善を継続・発展させる為には、今後も彼の指導力が必要であると、関係者は考えている。

問題を起こす懸念を抱かせる「服装、髪型」の生徒は、入り口で排除すべしという考え方を是とし、非公表、公表は、更迭理由になるほど重要ではない…という考え方が、背景にある。

嘆願書で展開されている主張は、正当なのか? この不合格問題は以下のようなベーシックな議論を包含している。

・「服装、髪型」などが選考基準になるのは、常識の範囲なのか、やはりルールとして明文化し、公表すべきだったのか?

・そもそも「服装、髪型」などは、公表したからといって、公立高校の選考基準として、適切なのか?

・地元店舗やバス利用を、その高校に所属するからといって拒否され、3分の1が中退する状態は、危機そのものであり、ドラスティックな手段(今回のような)を使うことも止むを得ないのではないか?

・本来、幾ら「公立」高校と言っても、義務教育ではない機関に、家庭での躾に負う部分まだ肩代わりさせるのは、無理がないのか? 神奈川県には、授業が成立しないほど荒れている中学が、多々存在すると噂に聞くが、その問題は、単に高校に先送りされているだけではないのか?

今回のケースを、「選考基準の公表・非公表」のように矮小化して捉えると本質が見えてこない。

公立高校教育の役割、地域コミュニティにおける高校の位置づけ、家庭教育の機能不全…など根本的な問題についてオープンに討議を開始する契機とすべきではないか?

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