憂鬱な土曜日
ず~っと映画を観ていなかった。「落下の王国」のDVDは、PCが古いせいか起動しなかった。
土曜日にマーメイドと映画に行こうという話しになった。俺は、レッドクリフかICHIを観たいと主張したのだが、「重たいものは嫌」と言われて、彼女の主張する「ハッピーフライト」に付き合うことにした。
映画評でも、「スリリングで、テンポが良く、抱腹絶倒」などと高評価が多く、同じ監督作品である「ウォーターボーイズ」「スイングガールズ」は、結構笑えたので、そこそこは面白いのではないかと思っていた。
しかし、邦画は、テレビドラマの2時間物紛いで、何故これを大きなスクリーンで見せる必要があるのだろうと首を傾げるものも多いので、若干の不安も感じつつ東海道線に乗る。(鎌倉には映画館がない…悲しい)
最初の15分間位で、「こ、これは一体何だ?」という感じになり、30分位で、退席したくなった。結局、最後まで見たのだが、とても辛くなった。
飛行機関連の色々な業務に携わる人々をコミカルに描いている。飛行機を飛ばすのは、こんな色々な業務があって大変なんだ…ということは、良くわかった。航空会社のPRフィルムであれば、良く出来ている。
でも、ただそれだけ。夫々の登場人物が、とても類型的で薄い。誰が主役かわからない。共感したり、引き込まれるところがない。ストーリーも、かつて流行ったパニック物に酷似しており、ビックリすることは何もない。幾つかのエピソードが同時展開するのだが、どれもこれも中途半端で浅い。
それにしても、新聞、雑誌の映画評というのは、本当に観て書いているだろうか?全然スリリングでも、抱腹絶倒でも、なかったぞ。
この映画のために、平塚まで行ったのだが、シネプレックス平塚までの道が非常に寂しい。まるで、下関のグリーモールだ(と言っても、誰もわからないと思うが)。 シネコン+ショッピングモールになっており、パティオ状になった広場でミニコンサートなどやっている。キーボードとベースとヴァイオリンのバンドで、凄くお洒落な感じなのだが、見ているのは、近所のお子様と買い物かごを下げたおばさん、補聴器をつけた爺さんと婆さんなど。曲が終わった後の拍手もまばらで、妙に痛々しい。
退屈な映画、寂しい通り、痛いミニコンサート、日常感溢れ過ぎのショッピングモール~一部の隙もないドンヨリ感。 俺の貴重な週末の昼下がりは、こうやって物憂げに過ぎていったのだった。

