オリンピック雑感1
北京オリンピックは、従来になく熱心にテレビ観戦している。
恐らく、時差が余りないというのが、大きな要因だと思うが、毎日競技と放映時間をチェックし、帰宅すると、TVの前にどっかと座り込んで、NHK、民放、NHK衛星中継と、チャンネルを目まぐるしく変えながら状況把握に努めている。
今夜の女子ソフトボール。上野投手の力投には、痺れました。オーストラリアには辛勝し、これで明日のアメリカ戦に勝てば、金メダル??? むむむ、今日アメリカには負けたので、三位決定戦をオーストラリアとやっているのでは?何故、アメリカと決勝戦という話になるのか?
俺は、このあたりのスキームにまったく無知なので、マーメイドに聞いてみると、
・準決勝で、日本対アメリカ戦が、午前中にあって、その試合に、日本は敗北。
・負けた日本は、オーストラリアと対決するわけだが、この敗者が銅メダル。勝者は、既に決勝戦に勝ちあがったアメリカと対戦する。
・この決勝戦の勝者が、金メダル獲得というルール…なんだそうだ。
もし、明日アメリカに日本が勝った場合、アメリカ人としては、「俺たち、もう二回日本に勝ってんじゃん。何故、俺たちが優勝じゃないわけよ?」「リーグ戦では、コールド勝ちしたやんけ」「そういうのを、敗者復活というわけ?普通さあ」と、割り切れないものが、残るのではないか?
一体、どういう経緯で、こんなヘンテコリンなルールが決められたのか?そのあたりの背景が気になる。
卓球団体の3位決定戦のプロセスも、わかりにくかったなあ。未だに、準決勝進出チームが、銅メダルをゲットするのに、後2回勝たなくてはいけないのか?がよく理解できない。
また、銅メダリストが二人(もしくは2チーム)いる競技と、何故か一人(1チーム)に絞るため、いじめのような戦いを強いられる競技がある。なでしこジャパンとか、もう銅メダルをあげてもいいのでは?
レスリングで、同点になったとき、赤球と青球を引くというのも、笑えない冗談だと思った。福引か?あれで、片足タックルの状態でポイント取られて負けたら、4年間人生のすべてをかけてオリンピックに望んだ選手は、どういう気持ちになるんだろう? 何よりも、レスリングの技量と無関係ではないか?
野球とソフトのタイブレーク制というのも、本当に不可解だ。延長18回でもやれば、いいじゃないか…と思う。いきなり、ノーアウト2塁とか1,2塁のシチュエーションではじめるというのは…。放映時間にあわせて試合時間を調整するための方法とも聞く。
メディアのため、営利のためのオリンピックというものが、(これまでも実質そうだったのだろうが)、きわめて露骨に表現された大会として、将来北京オリンピックは語られるかもしれない。そして、そのトレンドは、更に強まっていくのだろう。
中国は、北京オリンピックを、自らをポジティブにアピールする場として、利用したかったはずだ。
チベット弾圧、毒入りギョーザ、偽ミッキーなど、オリンピック前に傷ついた中国の印象は、このオリンピックによりクリーンなものになったのか?勿論、開会式での、あの圧倒的なマスゲームを行える国は、中国しかないだろうし、それはそれで食傷気味になるくらい感動した。そりゃそうだろう、世界広しといえど、あれに匹敵するマスゲームを行えるのは、あと北朝鮮くらいだ。
それは、ある種、自由なく、国家権力に抑圧されている状況を象徴的に表しているともいえるのではないか?CGのモンスタースタンプ、口パクの少女、少数民族の衣装で登場した漢民族の子供達、やらせの応援部隊、下品なブーイング等により、更にイメージは悪化したといえる。
ヒトラーのベルリン大会の当時ならいざ知らず、オリンピックというお祭りを、開催したからといって、その国の問題点が、消失したかのように、覆い隠せるものではない。アメリカ人夫妻を殺害し、自殺した中国人の死体の写真は、今日キオスクに並んでいた週刊文春に既に掲載されているし、ネットには、事件直後からアップされている。どんなに、国家が情報管制を行おうが、情報を隠蔽することはできないのだ。
国威発揚のためのオリンピックは、北京で、完全に終焉を迎えたのではないか?そんなことを考えながら、TVを見続けている。(続編あり)

