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先日、マーメイドとランチをいただく。

海沿いの、イタリアンのお店でコースをとる。真っ白なテーブルクロスのうえに、ガラスのコップが置いてあり、水を入れると陽の光を反射して、キラキラ輝く。

窓からは、サーフィンやカヌーをのんびり漕いでいる人が、小さく見える。コースを注文した客は二階で食事をするシステムになっている。我々をいれて3組がいたのだが、誰もが言葉無く、休日の海を見つめている。

唐突に気付いた。俺、かなり疲れている。スターターが、きっちり中4日でローテーションを守るように、張り詰めた思いで毎日を過ごしている。 気付かないうちに、色々なものが蓄積してきているのを、感じる。

マーメイドは、そんな俺の思いを知ってか知らずか、パクパク、パスタを食べている。初夏の太陽は、眩しく柔らかく注ぐ。コップの表面に水滴が浮かんでいる。

海鮮リゾットをいただき、ポークを使った怪しげなメインを平らげ、アプリコットをパイにして冷凍してソースをかけて、何やらかんやらというデザートをいただく。やけにメリハリの利いた給仕ぶりに、ちょっとイラッとする。

遠くでカヌーを漕いでいる人は、何度も何度も方向転換しては、同じルートを行ったりきたりしている。俺たちは、それをみて、彼の目的は何なのか?実は、ニッチもサッチもいかず、困惑しているのではないか等、他愛のない会話をポツリポツリしては、少し笑った。

考えなくてはいけない事が沢山あるけれど、記憶の彼方だ。呪文のようなレゲエが流れる店内には、喪失感*焦燥感*虚脱感で満たされ、トラップされている。

サヨナラと言えばいいのか、帰って来いと言えばいいのか、スタートでもなく、ゴールでもない、そんな取り止めの無い時間だけが流れていくのだった。

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