国会議員の要件
7日夜、加藤紘一議員が、2002年に北朝鮮から一時帰国した拉致被害者5人を「北朝鮮に戻すべきだった」と語ったとのこと。
加藤氏は、当時の日本政府が北朝鮮との約束を反故にし、同国に被害者を返さなかったことを、北朝鮮との対話が進まない原因としてあげ、この政府決定、またその際に主導的役割を果たした安倍議員を批判している。
ギリギリの状況下、拉致被害者は、自分達の意志で、日本人として日本で暮らすことを決めた。政府は、彼らの意思を尊重し、彼らを守りきった。
あの当時、彼らが、北朝鮮に送還された場合、最悪生命の危険を含め、様々な迫害、弾圧など深刻な不利益を被る可能性があった。 国民を守る為に、政府の為した決断は、妥当であったと思う。
日本には、言論の自由がある。どんな世迷言であれ、発言するのは自由だ。しかし、社会的責任の重い人たちは、語る内容について、責任と覚悟をもつべきだ。
2002年の状況を鑑み、事象から過ぎ去った6年という歳月を考えると、今になって「彼らを北朝鮮に返すべきであり、政府決定は誤りであった」と、当時も今も安全地帯にいる人間が、発言することには、極めて大きな違和感を覚える。非常に唐突であり、何らかの政治的思惑のみならず、その人間性に大きな疑問を持たざるを得ない。
彼は国会議員であり、政権与党の有力政治家である。
言うまでもなく、国会議員として、国益を重んじ、国土、国民を守ることを最重要に考えなくてはいけない立場にある。しかし、彼が守ろうとしているのは、本当に日本人であり、日本なのか?
報道されているのは、彼のコメントの一部に過ぎない。何か深い考えがあるのかもしれない。そういう意味では、加藤氏には弁明の機会を与えるべきだと思う。
しかしながら、既に報道をされている内容が、彼の真意である場合は、少なくとも日本の国会議員職を務める要件は満たしていないのではないか?北朝鮮の国会議員には、向いているかもしれないが…。

