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鎌倉散策その2、師走  このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリー参照しているはてなブックマーク このエントリーをdel.icio.usに追加

別に毎週、鎌倉散策しようと思ったわけではないのだが、本日も3時間くらいウォーキング。

駅から徒歩5分で、妙本寺へ。 北条氏に滅ぼされた比企氏の本拠地で、比企谷というらしい。生き残った一族が日蓮宗のお寺を建立。

大きな門を通り過ぎると、ちょっと傾斜した太い道が真っ直ぐ...。両脇に、幼稚園、普通の住宅、貸しギャラリーなどが建っている。

ギャラリーで、趣味の良いカレンダーを買い、緩やかに続く坂を登る。少し歩くと、駅・小町通周辺の喧騒とは別世界。様々な種類の紅葉と、よく名前はわからないが落葉樹で構成された鬱蒼とした林。歩くだけで、健康によさそう。

紅葉と言っても、緑、黄、赤、真紅、夫々のグラデーション...バリエーションが豊富。そこに、日の光が差し込むと、更に複雑な光彩を放つ。紅葉を見上げたまま、しばし言葉を失う。駅から、僅か徒歩5分で、こんな異空間が広がるとは...10年も住んでいて全く知らなかった。

昇殿し、借景になっている山のほうへ回ってみると、落ち葉が絶え間なく振り続けている。黄の葉が、風に吹かれて、フワフワ舞う情景は、幾ら見ていても飽きない。マーメイド曰く「流石、落葉樹だ」 表現は変だが、妙に納得する。「うん、流石、落葉樹だ」

妙本寺から、だらだらと海の方向へ。材木座に。真っ白な猫が魚屋のテーブルに、ちょこんと座っている。魚屋なので、横に当然魚が並んでいるのだが、満ち足りているのか、一瞥もくれず。ただ、前をつぶらな瞳で見つめている。西に傾きはじめた陽の光を浴びて、右目と左目の色が微妙に違って見える。「置物みたいだね」「うん、置物みたいだ」

この頃になると、二人とも、かなりバテ気味。既に5~6KMは歩いている。お洒落な喫茶店で、ティータイムにしたいのだが、材木座は、ひたすら庶民的で、生活直結型のお店しかない。エンジェルが言う「下関の寂れた海岸みたい」 「おい、おい、寂れた...は余計でしょ」

海に着く。砂浜には、案外多くの人が居て、静かに時を過ごしている。180度のパノラマ。ウィンドサーフィンの色とりどりの帆が、滑るように進む。陽は更に傾いて海面に光の道を創る。久しぶりに海を見た。

もう師走。今年も残りあと僅か。うまくいかなかったこと、反省すべき事、残念な事は、沢山ある。1年365日の区切りがなかったら、俺は、巨大な積み残し懸案事項に、とうに押しつぶされているところだ。

そう1年経てば、前年に何があっても全てチャラ。1月1日から、また新しく生まれ変るのだ。周囲の人間が戸惑うことがあっても、去年の件ですけど...と言われても、全て知らぬ存ぜぬで押し通すぞ。何せ、生まれ変わるのだから、都合の悪い記憶は全て消去あるのみ。俺有利な話は決して忘れはしない...というセレクティブなポリシーを貫くのだ。

海に引き寄せられるように、あれよあれよと、人魚形に変身をしたエンジェルをよそに、俺は褌一丁になり、高笑いをしながら、和太鼓を打つ、打つ、なおも打つ...そして海に向かって絶叫...「さようなら2007年、来年は北京で会おうぜ!!」


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