A Story for Smokers Only
景色のいい所で、煙草を吸いながら、ぼんやりしているのが好きだ。
きっと、第三者からは、マリファナかなんかやっているのではないかと見えるかも。割と、恍惚として、静物のように佇んでいるから。大学の後輩で、俺が煙草を吸っているのを見て、余り気持ち良さそうなので、吸い始めた奴がいる。
もう十数年前、工場事務所の屋上で、ぼんやりと煙草をくゆらせていた。
鋳物の製造過程で樹脂に熱を加えるのだが、その際に発生するガスの何ともいえない匂いが、かすかにする。空は青い。地方都市の全景が、その場所からは見渡せる。俺のお気に入りスポットで、時々ここで、煙草を吸いながら、黙って景色をみていた。
同期入社の女の子が、いつの間にか、横にいて、セブンスターに、シュポっと火をつける。大きく、吸い込んで、吐き出して。彼女は、静かに、「金ちゃん、私、会社辞めようと思うんだ」
同期入社して、7~8年経過している。彼女は地元の高校から入社して、今は同じ課で働いている。失恋したり、大きな怪我をしたり、偶然、大人になる過程に居合わせた。退職の意思をもっていることは、何となくわかっていたので、驚きはしなかった。大学出たばかりで、この工場に配属され、それから色々あった数年間の思い出が、フラッシュバックする。
「そうか…」俺は、大学の時から、頑なに吸い続けているキャスター(大学一年のときに、広島で限定発売を始めた商品なので、それ以来吸い続けている~今はキャスターマイルドだけど)の二本目に、火をつけた。
後は、二人とも、無言で煙草を吸い続けた。白い煙が、青い空に溶けていく。俺の頭の中で、RCのトランジスタ・ラジオが流れ始めた…
これは、珍しく、完全なる実話なのだが、このシーンで、煙草がなかったら、苦しいぞ。悲しいとき、苦しいとき、別れるとき、別れ話を切り出すとき、哀愁の町に霧が降るとき…、煙草がなかったら、カッコがつかないでしょうが。
最近、ノンスモーカーが増えている。特に青年男子にその傾向は顕著なわけだが、この人達は、どうやって、こういう人情の機微満載の状況を、煙草なしに乗り切っているのか?
泣きたいような夕陽があって、愛すべき人々がいる、カチッというライターの音は、ドラムのスティック。煙草の火が灯されるとき、美しい音楽が流れる…のではないの?
最近、マンションのエレベーターの中に張り紙。「ベランダで、喫煙する人がいますが、周囲の方から迷惑との苦情が寄せられていますので、ご留意いただくようお願いします~居住者組合」
ノンスモーカーには、俺の勝手な統計的分析によれば《サンプル数が少ないが)野暮な奴が多い。こういう奴らは、大抵、スノッブな店で、面白くもない噂話でもしながらワイン飲んだりしているに違いないし、ちっぽけなプライドを守る為に、小理屈つけて、無理無理自己肯定に必死だったりするのだ。(こうなると、妄想か)


コメント
>ノンスモーカー
こういう無粋なやつら全員肺ガンで死ね
投稿者: any | 2007年06月14日 08:53
マリファナ>>>>>>タバコ
タバコ吸うのを正当化したがる輩は自分に甘い、責任転嫁したがる。
投稿者: Non Smoker&Drinker | 2007年06月16日 15:46
別れ話をしているとき、哀愁の町で霧が降るときは、トレンチコート着用の場合に限り、喫煙できるものとする。ということでどうでしょうか。
投稿者: ひろし | 2007年06月18日 19:55
>ノンスモーカーには、俺の勝手な統計的分析によれば《サンプル数が少ないが)野暮な奴が多い。こういう奴らは、大抵、スノッブな店で、面白くもない噂話でもしながらワイン飲んだりしているに違いないし
てことは、
フレッシュアイは喫煙率が高いか
野暮と社長に思われている社員が多いか
のどちらかということ?
大丈夫?社長さん
なんか残念だなぁ
投稿者: snob? | 2007年06月22日 01:09