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聖なる場所  このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリー参照しているはてなブックマーク このエントリーをdel.icio.usに追加

うちの息子は野球をやっている。小学校一年から始めて現在中学校3年。放課後の練習、土日は試合。家に帰ってからも、素振りをかかさない。

本人の意識では、野球をするために中学に通っているという認識。野球推薦や特待生制度がなく、かつ甲子園に行く可能性のある野球部を有する高校に、行きたい、しかも激戦区神奈川県で…というご希望。こういう基準で、進学先を選ぶ奴がいるとは、全く思いもしなかった。しかも、自分の息子とは。

で、俺は春、秋、夏の大会で、ベスト16に入った高校のうち特別なスカウト制度がなく、野球部員が少なく、大学にも進学できそうな学校で、通学時間が短い高校をピックアップしたりして、ホント涙ぐましい話。(俺の母親は、楽だったよなあ…とため息をつく)

小学校5年から、ショートを守っていて、小学校の指導者に言われた事を今でも忠実に守り、守備位置につく時、守備が終わってベンチに戻る時、必ず全力疾走。定位置は、通常の遊撃手よりも、かなり深めにとり、投手の投球動作にあわせて、静かに前傾姿勢をとるところも、5年生から変わらない。で、俺は、とんだ親馬鹿で恐縮なのだが、彼の守っているところをみるのが、とっても好きなのである。

一度、6年生のときに、試合後泣き出してしまったことがあって、それは、点差の開いた最終回の守備で5年生に代えられた為。怪我で二試合休んだ以外、二年間全イニング、ショートを守っていた彼にとって、ショートは特別なポジションで、一イニングたりとも、他の人間に守らせたくなかったらしい。

俺は、気が弱い息子に、こんな激しい気持ちがあることに、かなり驚いた。で、ここでも親馬鹿を発揮して、監督のところへ行き、「全イニングショートを守るのが、彼のプライドなので使ってくれ」とお願いをしたのだった。

今週の土曜日は、春の大会が始まる。この大会と夏の大会が終わると、中学校での野球は終わる。中学入学時150センチちょっとだった身長も、いつの間にか170センチ近くなった。

セカンドとサードの間に広がる、半径数メートルのSacred Zoneを死守する彼をもう少し、いや少しでも長く、黙って見つめていたい。

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