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2007年02月28日

最近のリクルート活動状況について

以下は、Ohmynewsに掲載された、今年のリクルーティングに関するレポートである。

「売り手市場」で学歴重視の囲い込みが活発に リクルーター制、大学別説明会、「抽選」…策はさまざま 佐木公延 2007-02-19 07:54 就職活動、真っ只中の時期である。私は、来たる3月卒業予定の慶應義塾大学生。2007年4月入社組として就職活動を行った。昨年4月の内定まで、OB訪問は計16人、業界も多岐に渡った。売り手市場となっている就活の実態を報告する。 ■「エントリーシートは見ていない」  2006年3月の平日、夜8時。JR東京駅丸の内北口改札前。リクルートスーツを着た何人もの大学生が、ひとりで立っている。ほどなくして、比較的若いサラリーマンがひとりずつ迎えにやってきて、丸の内の闇夜に消えていく。これは、日本生命が伝統的に行っている「リクルーター制」の風景だ。 リクルーター制とは、リクルーターと呼ばれる若手社員が、入社を希望する同じ大学の後輩と社外で非公式な面接を繰り返して採否を決める制度。翌年4月入社の大学生のリクルーター選考は、3月頃にピークを迎える。このリクルーター制は一般の公募と異なり、偏差値の高い有名大学学生だけに開かれたルートである。私自身、就活中の2006年2月に、2回ほど同社のリクルーターと接触した。その人は「採用枠のほとんどがリクルーター(制で接触する学生)で埋まる」と言っていた 同社採用ホームページでは「エントリーシート(志望動機や自己PRを書く履歴書のようなもの)にて書類選考を行う」と述べられているが、私が接触したリクルーターは「学生のエントリーシートは基本的に見ていない」と語っていた。エントリーシートの内容より、学歴が重視されているのだ。

■実は選考されていた!OB訪問
1回目の接触では、入社3年目の、大学サークルOBと会った。サークルOB名簿から先輩と連絡を取り、日本生命に関心を持つ同じサークルの同期4人で訪問した。いわゆる「OB訪問」で、サークルOBに、仕事についてのお話を伺うという趣旨の食事会になった。
そのOBは「選考とは関係ない」と私たちに説明し、私たちもそのような解釈でリラックスして、食事を楽しんだ。しかし、5人のうち私を含めた3人だけ
に、次の「OB訪問」の案内が来たのである。この時点で、連絡が来なかった2人は、日本生命の選考から外れたことになるのだ。
このように日本生命は、事前に選考を行っているという趣旨を伝えず、不透明な選考基準で採用を行っている。私には連絡が来たが、連絡が来なかった2人は、激しい憤りを感じていた。

人生の選択そのものといってもよい職業選択の時期に、学生も自分にあった企業を見極めようと必死になっている。本気で日本生命に入社したいと思っている学生からすれば、このような選考で入社への道が閉ざされてしまったら、不条理を感じずにはいられないであろう。

■偏差値で集合場所が異なる
生保業界2位の規模を持つ第一生命も、リクルーターによる選考が盛んに実施されている。私の場合、エントリーシートを提出後、人事から「今後の選考にあたって重要な『個別セミナー』のご案内です」という電話がかかってきた。待ち合わせ場所は、第一生命本社の目の前にある帝国劇場。私を含む多くの学生が、その場でリクルーターの面談を待っていたのだが、不思議なことに、そこに居合わせたのは慶應と早稲田の学生のみであった。
明治大学の友人に聞くと、「俺はニッポン放送前で待ち合わせだったけど、そこにはMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の学生しかいなかった。早慶とMARCHで、きっとリクルーター選考の待ち合わせ場所も、通過率も異なるんだよ」。会場となった新有楽町ビル地下の喫茶店は、第一生命の「個
別セミナー」の学生と、第一生命の社員で、ほぼ満席となっていた。

■倫理憲章は守られない
日本経団連は、就職・採用時の混乱を避けるため、2004年度からは賛同企業連名による「倫理憲章の趣旨実現をめざす共同宣言」を公表している。2007年度は844社(前年度888社)が賛同し、そこには日本生命の名も記載されている。
倫理憲章では、「採用選考活動の早期開始は自粛する。まして卒業学年(4年制大学の場合4年)に達しない学生に対して、面接など実質的な選考活動を行うことは厳に慎む」というルールが掲げられているが、守られていない。JR東海は学生が3年生であるうちにリクルーターによる選考活動が実施されていた。私自身が参加したのだから、間違いない。

 これら企業は、3月末までは社外の喫茶店やホテルの一室でリクルーター面談を繰り返し、ある程度学生を絞る。そして4月に入ってから会場を会社内に移し、公式の面接を実施する。あるいは、リクルーター選考での結果だけで判断し、4月1日に内々定を出してしまう企業も多い。
このように、「個別面談」「公式OB訪問」といった名目で実施されるリクルーター制は、「自分が選考を受けているかどうか分からない」「自分が選考のどのステップにいるのかが不明」といった不安感を学生に与える。学生からみると、いつ合否がくるのかわからず、他企業の選考状況との兼ね合いもあって、たいへん困る。
中略

■大学限定の会社説明会、抽選名目による大学別の選別
リクルーター制以外でも、学歴による待遇の違いを実感した。それは、特定の大学生向けにこっそり開催される会社説明会だ。私が把握しているだけでも、みずほフィナンシャルグループ、トヨタ自動車、富士通、JR東海の4社が、「慶應義塾大学生限定・会社説明会」を開催しており、私自身も参加した。
こういったセミナーの開催は大々的に告知されるものではなく、就職ポータルサイト「リクナビ」などを通じて、該当する学生のみに参加が呼びかけられる。あるいは、説明会に参加する学生を、「抽選」という名目で、実質は裏で大学名によって選んでいると思われる企業もある。私自身、抽選方式のセミナーに10社近く応募した。NTTドコモ(2回の説明会が両方とも抽選方式)、住友商事、丸紅、JR東日本、読売新聞社などが「抽選」と表記していたが、不思議なことに1度も抽選にもれなかった。ただ単に幸運であったとは考えにくく、「慶應」のブランドが有利に働いたのだと思う。
以下略

この筆者は、
・OB訪問で選考はあらかた終わってしまう
・選考しないといいつつ、OB訪問で既に評価されている
・エントリーシートを、リクルーターが見ておらず、学歴、大学ブランド重視
・倫理憲章は守られず、青田刈が進む

で、OB訪問で、騙し打ちにあったように、篩いにかける状況を「不条理」に感じていらっしゃるようだ。

俺は、以前一部上場企業の社員だったとき、自分の出身大学のリクルーターと本社でリクルーターをやった経験がある。その観点から言えば、「オープンエントリー」「学歴不問」「人物重視」といった話は、残念ながら、建前だけの話。

大体、リクルーターといっても、学生に毛の生えたような連中だし、人事だ何だといっても高々しれているわけだ(人事の人のなかには、自分には、人の本質を見抜く眼力があると、根拠のない自信をもっていたりすることが、ままある。誠に笑止)

ニ、三回あった位で、人間を見抜くなんて事は、実際、不可能である。よって入学時の偏差値で見るほうが、適切な人員採用確率が高いというのが、かなりの部分で、大企業人事の本音ではないかと思う。

このレポートにあるように、リクルーター制によるOB接触が行われるのは、実績のある大学に限られる。旧帝大、早稲田慶応上智、マーチ(明治、青山、立教、中央、法政)地方国立なんていう暗黙の序列に従い、当該大学の学生のみが対象である。

勿論、OB訪問が、面接とは無関係な気楽な歓談に終わるわけはない。OBは、「選考とは無関係なので気楽に...」などというわけだが、忙しい会社員が、時間を使っているのである。勿論、評価はするに決まっている。そのまま、真に受けて、「不条理」なんて言っていると、会社に入ってから起こる、何千倍の不条理さには、腰を抜かすことになる。(と言っても、大体の学生は、割りと楽々と順応するのであるが)

俺の在籍した会社の採用人数は少なかったので、学校によって集合場所が異なることはなかった。しかし、そういう話は、別の企業に就職した友人から良く聞いた話である。料理に海老フライがついている、ついていない。拘束場所が、海外か?国内か?などの違いが歴然なんだそうな。

そういう大学別の差別がないかわりに、内定者に東大とか一橋がはいってないと、人事部のほうも面子が立たない様子であった。「とにかく、一橋つれてこい」というような雰囲気は、ビンビン感じられた。また、旧七帝大に関する評価は、その人物に対する評価とは全く無関係に、高い。(どこが、人物重視じゃ...という話)

また、これは偏見ではなく、所謂偏差値の高い大学出身者のほうが、最初の配属の段階では非常に有利なポジションにいる。ただ、入って使い物にならない場合は、どちらにしても駄目なので、セーフティリードになるほどではない。(セーフティリードになる会社もあるらしい)

纏めると、日本の大企業では、色々御託は並べるものの、入学時の偏差値が高い有名大学出身者にとって、非常に有利である。また、入社当初は、確実に、他大学出身者よりベターな環境が与えられる。全然横一線ではない。しかし、入ってからのパフォーマンスによって、挽回は可能...かもしれないという世界というのが、フェアな表現になるのでは...。

こういう事を、不平等、不条理と思い納得できないのであれば、最初からこういう企業を目指さなければいいだけ...だと思う。勿論、大学のブランドであれ、親の七光りであれ、コネであれ、使えるものは、全て使ってよし。何か、「その場所」でやりたい事があるのであれば、「その場所」に到達する為に、有効な手は全部打つべきだと思うわけである。


2007年02月27日

20年後の世界~「イノベーション25」の記事を読んで

来年の今頃をどのように迎えているのか、言い当てることは、かなり難しい。

ITベンチャー企業経営という、ヤクザな仕事をしていると、1年後は、遠い未来だけど、直ぐやってくる。3年後などは、サイエンスフィクションだけど、過ぎてしまえば、あっという間という感じで、時間感覚が滅茶苦茶、矛盾に満ちている。

さて、20年後は...といわれると、もう駄目、おぼろげなイメージすら浮かばない。

20年後の生活は 「イノベーション25」中間報告

翻訳ヘッドホン/家事・介護ロボ/アルツハイマー治療薬
 技術革新をテコに成長戦略を検討する政府の「イノベーション25戦略会議」(座長・黒川清内閣特別顧問)は26日、中間報告を公表した。技術革新がもたらす20年後の家庭生活の様子を紹介、実現には、社会制度や人材育成の革新も必要だと指摘している。
報告は、自宅で健康をチェックできるシステムや、紙のように薄い携帯画像端末、アルツハイマー病の治療薬など、20年後の普及が期待される近未来技術を列挙。併せて、再チャレンジに成功した企業経営者の父親、80歳近くになっても元気に働く祖父、留学生が多数を占める大学に通う長男――など、将来の社会像も示した。

本論では、今後20年間の潮流として〈1〉日本の急速な少子高齢化〈2〉ネットワーク社会とグローバル化の爆発的進展〈3〉人口、資源、環境問題など、世界的課題の増大――を指摘。そんな流れの中で日本が経済・生活水準を向上させていくためには、技術革新の成果の導入が不可欠とした。また早急に取り組むべき政策課題として、〈1〉環境・エネルギー技術の推進による世界的課題の解決〈2〉次世代を担う若い人への投資〈3〉イノベーションの主要な発信地となる大学の改革――など6項目を挙げた。
戦略会議は今後、具体的な取り組みを論議し、5月中に最終報告をまとめる。
実現が期待される技術の例
 ▽カプセル型の超小型機械を飲んで健康診断▽高齢者が50歳並みの身体を保つ医療技術▽バイオ技術で改良した植物による砂漠緑化▽自動翻訳機能付きヘッドホン▽掃除、洗濯、介護などをこなす家庭ロボット▽電子マネー技術の普及で完全キャッシュレス社会▽衝突を自動回避する乗用車
(2007年2月27日 読売新聞)

この「イノベーション25戦略会議」の中間報告を読んで感じることだが、大きな変化は、「健康」に関する医療技術の進歩。少子高齢化に対応するためには、高齢者が、健康で、ガンガン働くしかない。逆に、こうならなければ、働けなくなった老人10人近くを、若者一人で養うような、超歪な構造になってしまう。
20年後の老人というのは、将に俺の世代のことだが...。

また、上記とも関連するのであろうが、掃除、洗濯、介護など大変なルーチン作業をロボットが肩代わりをして、人間はもっと知的でクリエイティブな領域にフォーカスをしていくことになるという点。「もっと知的でクリエイティブな領域」って一体何か?その領域でそもそも活躍できる人間がどれだけいるのか?というのは、まあこっちにおいておくとして。

また、ネットワーク社会の行き着く先は、キャッシュレスであり、恐らくフェイスTOフェイスのコミュニケーションがかなり限定された無機質な社会であるに違いない。

この戦略会議が、元々「技術革新をテコに成長戦略を検討する」のが、目的の為、自然科学の格段の進歩を前提としている。

最近進学校として売り出している高校などでは、「よほど数学が得意でない限り、3科目に絞って早慶に行け」のような、指導もあると漏れ聞くので、大丈夫かしらん...という気がする。また、日本の技術力を支えてきた製造現場の凋落、最近露呈した食品メーカーなどの品質管理体制の出鱈目さを考えると、テコにするべき「技術力」が、今後育成されていくのか、非常に不安だ。

つまり、自然科学とその周辺領域に優秀な人材が山ほどいるという前提状態をどう形成するかについては、触れていないが、かなり重要な問題。

とりあえず結論としては...団塊の世代が第一線を去り、悠々自適の安らかな老後を迎えるのに対し、社会保険制度の状況を鑑みると、我々新人類世代は、死ぬまで働くしかない...ってことのようです。(いつも、この世代は貧乏くじばかり引く運命にあるようだ~バブルには行き遅れ、終身雇用制や年功序列の恩恵にはあずかることなく...)同世代の皆様、こうなったら80歳になっても90歳になっても、センターに居座るしかない。「あのジジイ、いつ辞めるんだ」とか、若造に陰で文句を言われても、全然気にせず、のさばり続けよう。(団塊の世代に、理不尽にこき使われた為、我々世代は、かなり疲労しているので、若死にしてしまうのではないか...というのが、ちょっと不安だ)

2007年02月26日

立花隆氏の論じる「安倍首相健康問題」

立花隆氏の書いたコラム、「政権の命取りになるか 安倍首相の健康問題」を読んで、かなりのけぞった。

要点を書くと、

安倍首相は、週刊現代などによると、潰瘍性大腸炎という持病をもっており、紙おむつを常用しなくてはいけない状況である。

突然の人間ドック入りで、午前8時に入って午後1時50分まで出てこなかったのは、ただの定期健康診断のはずがない。緊急の精密検査プラス治療が必要だったと、(立花氏は)解釈している。

最近のテレビでみる、安倍首相の首筋のシワは、老人である。

安倍一族は、短命の一家であり、短命の遺伝子を安倍首相は受け継いでいるにちがいない。

潰瘍性大腸炎の症状を抑えるため、安倍首相はステロイドを常用しているが、これは細胞の増殖を抑えるが、これは老化を促進するということでもある。皮膚萎縮、萎縮性皮膚腺条であり、これがまさに安倍首相の首筋のシワである。

安倍首相の肉体の老化現象が、精神面までにおよんでいるのではないかと心配される。安倍政治からは若さからくる覇気というものが失われている。安倍首相個人から失われているだけでなく、内閣全体から失われている。このままいくと、参院選前に安倍首相がつぶれることだって大いに考えられる気がしてきた。

紙オムツを常用しているほど悪化しているかどうかは、非常に重要な話だと思うが、ソースが週刊誌記事だけ。(普通、裏を取ったりしないのか?)

午前8時に入って午後1時50分にでてくるというのは、非常に典型的な人間ドックの日程。医者の説明を聞くと、もっと時間がかかることがある。立花氏は、人間ドックを受けたことがないのか? 勝手に「ただの定期健康診断のはずがない」と断定しているが、どういう根拠だ?

安倍首相は、短命の一族出身かもしれないが、親父も67歳まで生きているし、化け物みたいに生命力のある岸信介の直系の孫なんだが...。短命のDNAというのは、余りにも説得力にかける。

ステロイドの副作用と簡単にいうが、推論の域をでない。少なくとも、どれ位の分量をどれ位の頻度で服用しているか位調査すべきではないか?

安倍首相に持病があるのが事実としても、それが内閣全体の覇気を失わせているというのは、余りにも雰囲気だけの話ではないのか?「覇気がない」ってどういう状態だ。

立花氏の現在の肩書きは、何なのかよくわからないが、少なくともジャーナリストの看板はおろしたほうがいい。彼の主張をサポートする論拠は、全て彼の思い込みと推論で、全く説得力のかけらもない。

2007年02月24日

小児科医の「過労死」認定

昔、工場で経理をやっていたとき、予算作成を担当していた。

その当時在籍したのは、従業員約1000名の鋳物工場で、やたら工程が複雑。原材料をキュポラで、溶かして、型に流し込んで、熱処理をして、鍍金をし、ねじ切りなどの加工をし、商品によっては部品を装着するなど...。勿論、仕掛具合で評価単価は違ってくるし、半製品、製品なども、夫々評価単価が違う。また、全ての工程が内製されるわけでもなく、外注にお願いする工程もあり、そういうものも原価に付加しなくてはならない。

更に俺にとって不幸だったのは、この予算は、整合性を取るのが複雑な為、全ての費目を部門別にほぼ一人で作成しなくてはならないこと。大体2月と8月の2ヶ月間は、全く休みなしで、この作業に忙殺される。この2ヶ月は、大体450~500時間労働。誰もいない深夜のオフィスで、「あほんだら、ボケ」みたいな、悪態を思いっきりつきながら、孤独な作業が続く。(誰もいないオフィスで、大声で悪態をつくと、声が反響して、かなり怖い)

一ヶ月、休みなしに500時間働く(つまり時間外労働340時間)とどういう事になるか?

頭の芯が疲れて、使い物にならなくなる。複雑な事を考えようとすると、頭が熱くなって、生汗がでたりする。睡眠を充分とっても、頭の芯の疲れは、中々とれない。完全に腑抜になる。大体、回復するのに、1ヶ月は必要。

時間外勤務が月100時間超、小児科医の「過労死」認定 2007年02月23日12時30分 朝日新聞

 北海道北部の2カ所の総合病院で勤務し、03年10月に突然死した旭川市の小児科医(当時31)の遺族から出されていた労災申請について、北海道労働局は労災を認定し、遺族補償年金の支給を決めた。

医師は02年4月から03年8月まで、道北地方の公立病院で働き、同年10月から別の民間病院に移り、6日目に亡くなった。申請を担当した弁護士によると、公立病院時代に月の時間外勤務が平均100時間を超え、泊まり込みの当直も3、4回。病院外で救急患者のため待機する当番も月20~25日あり、多い日は1晩に5回呼び出された。民間病院でも5日間で32時間の時間外労働をした。遺族は過労死にあたるとして04年11月に労災認定を申請していた。 以下略

俺の場合は、1年で2ヶ月だけのこと。また、こんな事を言うと、嘗ての上司にぶん殴られそうだが、高々予算じゃん、間違えても、人が死ぬわけでもない...(と当時から完全に開き直っていた)。そういう意味では気楽なもの。

このお医者さんの場合、
・一年中、時間外が100時間以上/月
・泊り込み3~4回/月
・救急患者のための待機が、何と月20~25日
・多い日は、一晩に5回呼び出し

全てが、人の生死に関わる業務だから、神経を使うだろうし、その消耗度は凄まじいものがあったに違いない。こんな生活を一年半も続ければ、本当に心身ともにボロボロになる。

また、報道によれば、
・小児科の救急外来には毎晩平均五人の患者があり、男性の当時の上司は「患者数に比べ医師が足りなかった」と言っている

・富良野の病院ではわずか五日間で三十二時間の時間外労働をしていた

・突然死する前日の夜も呼び出しの電話で飛び起き、病院に向かった

働くことは、勿論生きる為の糧を得るためではあるが、幸せになるためのツールであると思っている。また、24時間のうち、非常に大きなポーションを占める職場で幸せでなければ、生活そのものがハッピーになることはない。

恐らく、非常に真面目で、使命感が強い立派なお医者さんだったであろう青年が、幸福になることもなく突然死という形で、人生を終えることを余儀なくされた不条理。この過酷な勤務を強いたものは、何だったのか?管理者の責任?医師不足という構造的な問題?

この報道が、勤務医の労働条件を改善することに繋がらなければ、彼の死は、何によって報われるというのだ。

2007年02月22日

格差社会って何?

世の中は、不平等にできている...ということは、物心ついた頃から当然のことのように思っていた。

何をもって、不平等かというと、持って生まれたものが違う。親の経済力、家庭環境、本人の能力。足の速い奴もいれば、遅い奴もいる。知恵の働く奴もいれば、血の巡りが悪い奴もいる。美醜、背の高さなど、書き出したらきりがない。

運が良い、悪いもかなりインパクトがある。また、自分を理解してくれる人間にめぐり会えるかどうか...も大きい。

俺の思うに、平等なのは、皆一日24時間使えるだけではないか...と思う。だから、24時間を精一杯後悔の残らないように過ごしたいと思う。

民主党の言うには、小泉政権以来、「格差」が広がりつつあり、この傾向に歯止めかける政策の実行が必要であり、だから民主党が政権をとらなくてはいけない...ということのようだ。

ここでいう「格差」って何を意味しているのだろうか?といつも思う。ジニ係数の拡大?過去よりも貧困層がドラスティックに増えている?

もしそうだとして、貧困の主要な原因が個人の能力不足ややる気不足に起因する場合もあるだろうし、小泉政権のパフォーマンスのみを槍玉に挙げられないのではないか?

資本主義社会において、経済的格差が存在するのは、所与の条件ともいえる。「格差」の明確な定義・指標と、どこまでの格差が、社会的に許容出来る範囲なのか、根本原因は何かという議論がないと、ふわふわした話になるし、プロダクティブな結論に至らない。(参院選には勝つのかもしれないが)

よく言われる話として、格差の再生産というのがある。つまり、高学歴の親は、高収入を得て、その子供は、経済的、知的に恵まれた環境に育ち、また高学歴になり、高収入を得る...というもの。公教育のレベル低下というのは、甚だしいものがあり、中学にでもなると、出来る生徒と出来ない生徒の二極分化が顕著である。この教育格差は、確かにある。しかも、かなり深刻だ。格差の根本原因を叩くとすれば、公教育の改善による教育格差の撲滅しかないのでは?


事務所費は公表すればOKか

俺は、昔経理をやっていたこともあるのだが、細部の記憶が曖昧化しつつある。

経理の知識体系は、会計学という学問になっているわけだが、これを~学と呼ぶのは少しどうかと思う代物である。企業会計原則のなかには、重要性の原則というのがあって、経営上重要と思われない小額費用については、本来は期間按分して計上すべきでも、一括処理してよかったり、補助科目に更に分割計上して正確性を期すなんてことはしなくてよい…。つまり、重要じゃない項目は適当に処理してね、時間の無駄だから…という社会「科学」の領域とは思えないほど、その辺は実務よりなのである。

以前、経理をやっていた際に、もうどうにもこうにも分類不能な経費は、金額が小さければ、「雑費 その他」という勘定科目で処理をしていて、経理部内では、経費の墓場といわれていた。

事務所費公表小沢氏捨て身、閣僚に迫る(東京新聞)  自らの資金管理団体が多額の不動産取得費を事務所費に計上していた問題を受け、二十日、事務所費の詳細を公表した民主党の小沢一郎代表。同様に事務所費問題が指摘される閣僚や与党幹部より先に公表に踏み切ったのにはどんな狙いがあり、どれほど効果があったのか、検証した。 (政治部・高山晶一)

<中略>

 二十日の記者会見で小沢氏は、こう繰り返し要望。問題の不動産について「何の権利も有さない」との確認書を掲げるパフォーマンスも見せた。

 小沢氏が自らの事務所費詳細について「いつでも公表する用意がある」と明言したのは一月二十九日。以後約三週間が経過したとはいえ、率先して公表したのは、夏の参院選に与える影響を最小限にとどめるため。政界引退後、購入不動産を後進の支援や国際交流に役立てる考えを示したのも「政治資金私物化」との批判を防ぐ意味からだ。

<中略>

  ただ、この日の小沢氏の説明だけでは、政治資金による高額の不動産取得という事実について、国民の違和感が消えたとは言い切れない。
 小沢氏は「(国民感情にそぐわないと言われるが)どういう感情かよく分からない」「事務所を賃貸で借りれば(政治資金が賃貸料として)なくなってしまう。政治団体の資産にするのが献金を最も大事に使う方法だ」などと力説したが、必然性に欠ける印象も。<以下略>

まず、事務所費については、前述重要性の原則に照らして、重要でないと思われる小額、小口、多件数の費用であることが、暗黙の了解としてあると思う。であるから、領収書の添付は不要ということになっている。

また、政治家としてのモラルは、一般人より厳しくあるべきで、そういう意味では、法律上規定がないからという逃げ口上は許すべきではない。

そういった観点から言えば、この「事務所費」で数億円もの不動産取得費用を処理するなど、言語道断の話と思う。勿論、公表したからといって、非難、責任を回避できる類の話ではない。

賃借料よりも不動産を購入したほうが、政治献金の目的にかなうなど、噴飯もののロジックで、誰も納得しない。また、政界引退後、購入不動産を後進の支援や国際交流に役立てるのが目的であれば、議員事務所の事務所費で処理すること自体がおかしい。

鳩山氏は、この小沢代表の公表に、「見事だ。一点のくもりもない」とコメントされていたが、全く同感である。「制度の隙を突いた乱用である」ことは、見事なまでに一点の曇りもない事実ですね。

小沢氏の「(国民感情にそぐわないと言われるが)どういう感情かよく分からない」というコメントだが、かなり寒々とした気持ちで読んだ。切手代とか、便箋代のような小口経費と一緒くたに、数億の不動産の費用を証憑もなしに計上することに、何も違和感を感じない人が、格差是正などと言っても、選挙に勝つためのお題目としか見えない。

2007年02月20日

高齢者虐待報道について

昔、近親者が続けて事故などで突然死するということがあった。

突然死の場合は、気持ちの整理など当然できていないので、残された者の衝撃は、大きい。経験したことのある人は、わかると思うのだが、茫然自失っていうの意味は、こういうことなのかと気付く。

逆に、幸せなのか不幸せなのかわからないが、長患いのうえ死んだ親戚というのがいないので、こちらは、どんな気持ちになるのか、想像がつかない。悲しみ、看病疲れ、諦め...のような、意識が交錯するんだろうか?

いずれにしても、死は安らかで尊厳に満ちたものでなくてはならないと思う。

千葉県の民間介護施設で、高齢者虐待を行っていたことが報道されている。

・入所者を、檻に閉じ込める
・アルミ製の柵に閉じ込める
・両手をベッドに縛り付ける

というようなことが行われていたらしい。50代から80代の26人が入所しており、職員4人が介護をしている。この中には、認知症の高齢者も含まれていたらしいので、4人で世話をするのは、大変な重労働であることは理解できる。

理解できないのは、この施設は、認可の届出が必要な介護保険施設やグループホームではないので、行政当局の管理外であり、立ち入り検査も行われず、事業報告もないこと。つまり、無届の民間介護施設というものが、ここ以外にも存在し、そこでは介護のクオリティなどについては、個々の施設に全て任されているということである。

今回の事件は、元職員の通報が発端だが、もしその通報がなければ、「高齢者虐待防止法」に抵触するであろう事態は、野放しになっていた。

日本に幾つ無認可の民間介護施設があるのかわからないが、実際の介護にあたる技術に欠けていたり、充分なマンパワーがないところでは、歯止めなく同様の虐待が起こりうるということなのだろう。

人生の最後の期間を、両手をベッドに縛り付けられたり、檻に閉じ込めたりして、過ごさなくてはいけないなんて、余りにも悲しすぎる。柳沢君、即刻、適切な処置をとってくれ。失言騒動を起こしている場合ではない。

2007年02月19日

地球温暖化について、ちょっと考えてみました

ここのところ、寒いのか暖かいのか判らない日々が続いているが、子供のころと比較すると信じられない位暖かい。昔は10月には、コタツを入れ、11月には石油ストーブをいれ、大抵ヤカンか鍋にオデンなどを、ぐつぐついわせていた...。とっても懐かしい。

最近では、11月位では全然寒くないし、2月中旬というのは、一番底冷えするはずだが、梅と桜が同時に咲いたりしている。これは、地球温暖化という奴のせいなんだろう。

【フナフティ島/ツバル 31日 AFP】フランス政府は31日、フナフティ(Funafuti)島と同島の要塞(ようさい)の世界遺産登録を求めて、ユネスコ(UNESCO)に正式申請する。同島の城砦は、17世紀に軍事技師のMarshal Vaubanが手掛けたもの…以下略

この美しいツバルも、地球温暖化の影響で、どんどん水位があがり、このままでは水没してしまうかもしれないとのこと。

この地球温暖化は、人為起源の温室効果ガスによって引き起こされたとする説が最も有力。地球温暖化の予測は膨大な計算量を必要とし、ある程度の不確実性を持つ。
また、「温室効果ガス」であるが、研究によると、他の変化が無くとも温室効果ガスが大気中で増加すると、惑星表面を暖める効果があるらしい。温室効果ガスは、主に水蒸気や二酸化炭素、メタン、煤など。これらの温室効果ガスは太陽から流入する可視光の日射エネルギーは素通りするが、地表面を暖め、放射される波長の長い赤外線は吸収しやすいというメカニズムである。

争点は、CO2とCH4の増加がもたらすインパクトの度合い。

1997年、地球温暖化防止のため世界各国の代表が京都に集まり、二酸化炭素(CO2)の排出量削減を決めた京都議定書をEUや日本が批准している。しかし...

「地球温暖化はひどい誤解だ。チェコは京都議定書に署名したが、悲劇的な間違いだと思う」

日本、チェコ国交樹立50年を機にビジネス代表団を伴って来日したチェコ共和国のヴァーツラフ・クラウス大統領(65)の2007年2月14日、東京・内幸町の日本記者クラブでのコメント。クラウス大統領は異議を唱える根拠として「地球温暖化議論は科学的言動を欠く」と指摘し、「理性に富む人は拒否すべき概念だ」と言い切った。

地球温暖化現象自体の存在について疑義を表明する国はない。

しかしながら、CO2排出量削減の有効性に関する色々な見方により、対策は前進していない。京都議定書批准については、世界最大の二酸化炭素発生国であるアメリカ合衆国が国内事情により締結を見送っている。また発展途上国の自発的参加が見送られ、ロシア連邦も受け入れの判断を見送っていた。

現時点でも、アメリカは不参加、締約当時に開発途上国と見なされた中国・インドなどは順調な経済的発展を遂げ、非効率なエネルギー政策で世界有数のCO2排出国となっているにも関わらず、何ら義務を負っていない。

手をこまねいている内に、海水面の上昇、降水量の変化、洪水や旱魃、酷暑やハリケーンの増加、農業への影響、生物種の絶滅などが、世界中で引き起こされつつある。

問題は、確かにある。しかし、有効な手が打たないまま、更に被害を広げているというのが現状。石油ストーブを懐かしがっているような、のどかな話しをしている場合ではない...ようだ。

2007年02月18日

不二家を君はやっぱり笑えない

1月26日のエントリーで、不二家をみんな笑えるのか?と書いたが、やっぱり笑えそうにない。

以下は、2月に入って報道された「商品の自主回収」。

明治製菓(東京都中央区)は、期間限定商品「大粒たけのこの里ビターチョコレート&ホワイトチョコレート」に虫が混入

「不二屋食品」(同県伊達市)が製造した「大福」の原料に使った中国産米の加工品に、日本では安全性未審査の遺伝子組み換え米が混入

「美山ふるさと」(中島三夫社長)が製造した学校給食用牛乳から異臭

テーラーメイドゴルフは14日、クラブヘッドとグラファイトシャフトの接合部分に、不具合製品混入の可能性があるとして「r7TP」のアイアンを自主回収

宇治田原製茶場(安井徳昭社長)=宇治田原町郷之口=が販売した同社商品の『塚田会長のふりかけ』に“まち針”が混入

リンナイ製湯沸かし器による一酸化炭素(CO)中毒事故

オランダ・ビタトロン社製の埋め込み型ペースメーカー「ビタトロンC60DR」と「ビタトロンT60DR」が動かなくなる不具合

アンデルセン(広島市中区)は、冷蔵タイプのスープ「HYGGE(ヒュッゲ)ミネストローネ」に、アレルギー物質として食品衛生法で表示が義務づけられている小麦、卵の表示が欠落

ニチロは九日、ツナ缶詰「たのみのツナ」にカッターナイフの刃の断片が混入していたとの苦情を受けたとして、二種類のツナ缶商品を自主回収

ヤマハ発動機は7日、電動車いす用のリチウムイオンバッテリーが出火する恐れがあるとして、943個を自主回収

加工食品製造販売会社「はごろもフーズ」(静岡市清水区)は五日、同社製の缶詰「グリンピース」の製造ラインの一部で殺菌処理を行っていなかった可能性があるとして、出荷済みの缶詰約三万一千五百個を自主回収

大手菓子メーカー「ロッテ」(東京)のチョコレート菓子「パイの実」にビニール片が混入していたことが分かり、ロッテは2日、滋賀工場で同時期に生産されたパイの実約56万箱を自主回収

カプコンは一日、とがった先端部でけがをする恐れがあるとして、任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」用ソフトのおまけとして全国で配ったプラスチック製ペンダント約三十万個を自主回収

江崎グリコ(大阪市)は30日、大腸検査を受ける前に食べる検査食「エニマクリン」「エニマクリンPO」の2種類を自主回収

カッターの刃が混入したツナ缶、マチ針の入ったふりかけ、虫やビニール片の入ったチョコ、出火する車椅子...。

デミングまで遡らなくても、日本の製造業は、その品質の高さを優位性にしていた。その優位性の源は、やはり製造現場の強さと、マネジメントまで含めての品質に対する意識の高さだったはず。

不二家の事件をきっかけに、今なら不二家みたいに集中砲火は浴びないだろうという計算か、毎日大変多くの会社が、商品の自主回収を行っている。勿論、不二家事件をきっかけに、自社の品質を真剣に見直し、公表すべき問題があれば、きちんと広報をし、自主回収などの適切なアクションを取ることは、間違いではない。

しかし、不二家がなかったら、何のアクションも取らなかったのではないか?マチ針もカッターの刃も虫も、闇から闇に葬られたのではないか?第一、不二家があろうとなかろうと、品質管理は為されていはずなのに、何故今になって、問題が噴出するのか?

この問題は、企業の隠蔽体質を根本原因としているので、そう簡単に解決できない類のものだと思う。消費者は、「価格、機能、趣味嗜好...」などの観点にプラスして、「安全性」についての深い考慮をもって商品を選択することが求められる時代に突入したことを肝に銘じるべきだし、その判断に必要な情報を得ることができるような行政サービスも必要だろう。

2007年02月16日

60時間1000曲

今週は、公私ともに多忙で、就業日は、一日少なかったにもかかわらず、やたら疲労してしまった。

ようやく、たどりついた金曜日。今、ほっと息をついているところ。

大学のころは、別に何曜日とか余り関係ないのだが、授業にもまともに出席していないし、やはり金曜日になると、一杯やろうかという話になった。ある金曜日、台風の日に行き着けのお店に、友人とふたりで出かけたら、「こんな台風の中、飲みに来るのは、あんた達くらいだ」と大変、呆れられてしまった。

その勇気ある立派な酒飲み根性に免じてというわけではないが、その日はカラオケは、無料で歌い放題ということになった。5~6時間かけて、二人で100曲歌った。そのうち、約8割は俺が歌ったんだけど。

翌日、起きたら、枕が鮮血に染まっているので、ビックリ仰天。結核~サナトリウム~風立ちぬ~山口百恵と、色々なことが頭をよぎったのだが...。真相は、酒を大量に飲み、煙草を大量にふかし、大声で歌ったので、喉が切れてしまい、出血したのだった。

最近では、飲む事も稀だし、家では一滴も飲まない。牛乳を愛飲している。もう、3~4年はカラオケというものも、したことがない。

【こぼれ話】60時間連続熱唱=カラオケで世界記録―韓国 (AFP=時事) 15日22時37分 【ソウル15日】聯合ニュースによると、韓国の女性がカラオケを59時間48分間歌い続け、世界記録を更新した。従来の記録はドイツ人が昨年樹立した59時間12分。  キム・ソクオクさん(52)で、ソウルのカラオケバーで12日に開始。50分歌うごとに10分間の休憩を取りながら、14日夜までマイクを握り続けた。キムさんがこの挑戦のために用意していた1014曲のうち、979曲を歌い切った。  ギネスワールドレコードの担当者も立ち会ったが、記録はまだ公認されていない。キムさんは、脳腫瘍で闘病生活を送る夫(45)を励ますため、記録への挑戦を思い立ったという。

う~ん、60時間も歌うというのも凄いし、1014曲もレパートリーがあるのも凄い。でも、脳腫瘍の旦那さんは、奥さんが60時間も歌うことを望んでいたのだろうか?

へこたれることなく、60時間歌いきった妻の姿勢に感動して、生きる勇気を取り戻した...という話なんだろうか?

そもそも、この人は、歌がうまいんだろうか?最後は、「サライ」とか歌うのかなあ?喉は出血しなかったんだろうか?俺は疲れているんだろうか?

2007年02月15日

一瞬の光

昔住んでいた家の前には、かなり傾斜のある細い坂があった。

その坂を100Mくらい登ると、緩やかに蛇行する下り坂になる。段々、平坦な道になり、肩くらいまである潅木が両側にある路地を抜けると、いきなり海が目の前に広がる。

父親を亡くし1ヶ月以上発熱の為寝込んだ。何とか回復したころ、この道を通って海を見に行った。19歳だった俺は、本当に何一つ確かなものをもっていなかった。空っぽになった心、将来へのぼんやりとした不安、大学受験日まで後僅かしかないのに、準備に全く手がついていない焦燥感...。秋深い砂浜には、誰もいない。吹き付ける風は、冷たく、曇り空と同じ不機嫌そうな鈍色をした海をみて、更に暗い気持ちになった。

30分くらい佇んで、もう帰ろうとしたとき、厚い雲の切れ間から、弱々しい、しかし本当に鮮やかな初冬の夕陽が差し込み、一瞬海をオレンジ色に染めた。

娘は、今都内のホテルにとまっており、明日は第一志望の大学の二次試験。俺と同様、彼女も色々な事情で準備期間が短く、到底無理と思われた一次試験に合格した。明日は、面接試験であり、今晩、その面接準備対策につきあった。
帰り際、「全力を尽くして、悔いの無いように。結果は問わない」ともう何回繰り返したかわからない言葉を彼女に伝えた。緊張しきっている彼女の瞳を覗いた時、何故かオレンジ色に染まった海の映像を久しぶりに思い出した。

今の彼女は、あの時の俺とまるで同じだ。未来は、深い霧のむこうにあり、不安だけが支配している。親が出来ることも、段々少なくなってきている。どんなに、辛くても、もがき苦しんでも、自分の足で前に進むしかない。今、俺に出来ることは、「悔いのないように、全力を尽くせ」と繰り返すことだけだ。

自分と、こんなに深く繋がった人間が、この世に存在することに畏れと喜びを感じる。彼女の未来を照らす、一瞬の光になりたいと心から思う。

2007年02月12日

気力・体力減退気味

娘は、大学受験が遂に連戦モードに入っており、マーメイドもそのサポートにフォーカス。

息子は、野球の試合と定期考査の準備で多忙。この三連休、てんてこまいの我が家において、俺だけが、弛みきった生活をしている。非常に、よく眠れる。肩こりになるくらい、寝てしまう。

実は、色々考えるべき項目はあるのだが、全く集中できずにいる。こういう日は、どうしようもないので、孔子先生に、人生を教えていただこうと思い、ペラペラめくってみる。

子曰 君子不重則不威 学則不固 主忠信 無友不如己者 過則勿憚改

リーダーに必要なのは、重みで、それがないと皆いう事をきかない。色々学んで、フレキシブルじゃないと駄目よ。何と言っても、誠実であることが一番で、そのことにケチをつける相手など相手にしてはいけない。誤ったことは、直ぐ改めることも大切。(俺の訳なのでいい加減)

しみじみ、その通りです。重みも、学びも、まだ全然足りません。反省します。

マキアヴェッリ先生にも聞いてみよう。

リーダたらんとする者は、種々の良き性質を全て持ち合わせる必要はない。しかし、持ち合わせていると人々に思わせることは必要である。いや、はっきり言うと、実際に持ち合わせていては有害なので、持ち合わせていると思わせるほうが有益なのである。

ブラックすぎる。この本は、隠れてこそこそ読もう。

コッターにも登場していただく。

リーダーシップはマネジメントとは違う。ビジョンと戦略を創り上げ、戦略の遂行に向けてそれに関わる人々を結集する、ビジョンの実現を目指して人々にエンパワーメントを行うなど、障害を乗り越えて、ビジョンと戦略を実現できる力を「リーダーシップ」と呼んでいる

安倍首相から、俺のように中小企業経営者に至るまで、組織を率いる立場の人間にとっては、ず~んと胸に重く響く言葉。

その他、色々ちら見をしてみたが、巨人の言葉は、どれもこれも重量級ハードパンチャー並みの威力なので、気力・体力減退気味の俺には、ちょっとヘビーすぎる。もうフテ寝あるのみだ。


2007年02月10日

「迷子」のタイ女性が25年ぶりに帰郷

19の夏に親父が亡くなって、既に25年が経過した。

【こぼれ話】買い物に出て「迷子」に=タイ女性が25年ぶりに帰郷 (AFP=時事) 10日14時36分 【ドゥソンギョ(タイ)10日】タイで、買い物に出た際に行く先の違うバスに乗ったばかりに25年間、家に戻れなくなった76歳の女性が、このほど、やっと帰郷することができ、家族や孫たちと涙の再会を果たした。  7人の子供を持つタイ南部、マレーシアとの国境地帯のナラシワト県に住むベウラヘンさんは25年前の1982年、いつものように国境を越えてマレーシアへ買い物に出掛けた。しかし、ベウラヘンさんは帰りに間違えてバンコク行きのバスに飛び乗ってしまった。  ベウラヘンさんはマレー語の方言しか話せなかったために間違いを伝えることができず、そのままバンコクに行ってしまった。タイ語の読み書きができないべウランへさんは、バンコクでまた間違ったバスに乗り、今度はチェンマイに着いてしまった。チェンマイで5年間、物乞いをして暮らした後、87年に中部の県のホームレス・センターに送られた。警察は家族に、交通事故で死亡したのだろうと話していた。  同センターで20年近くを過ごしていたが、先週、べウランへさんの故郷のナラシワト県から、ホームレス問題を研究している学生3人が同センターを訪れた。べウランへさんが学生の前で歌を披露したところ、学生たちにはマレー語の方言であることが分かった。  べウランへさんは学生にこれまでの経緯を話し、故郷にはマレーシア人の夫と7人の子供がいることを伝えた。故郷に連絡が行き、6日に家族が迎えに来た。25年もかかった買い物の後にやっと家に帰り着いたべウランへさんは、子供や孫と抱き合って喜んだという。

この方は、俺が19になったときに、バスを乗り間違えてバンコクへ行き、またバスを間違えてチェンマイへ。チェンマイで物乞いをして5年。その後ホームレスセンターで20年近く。マレー語の方言しか話せないということだけで、長い時間彷徨ってしまった。

この記事を読んで、同情の念を禁じえないわけだが、多くの人生も似たようなものではないか...という思いがした。

何かの誤りや目論見の違いで、ひょんなことから、ひょんな話しにのってしまう。そこで、また間違って、予測できない事態に陥る。人生は、常に予想不可能であり、自分の意志とは無関係に、彷徨っていく。この方の場合は、マレー語がネックだったわけだが、人生における目的地到達の阻害要因は、山ほどある~経済的状況、家族環境、トラウマ、コンプレックス、過剰な自信etc。

何が正しくて、何が誤っているのか?は判らないが、予想不可能な未来に向かって、全力を尽くしていくしかない。この女性は、25年間かけて、目的の地にたどり着いたが、俺のほうは、まだ、何処にあるかも分からず、旅を続けている。

Talented Beauty:高橋尚子の場合

自分より優れた人は、もう星の数ほどいるわけだし、そういう人をみると、即座に尊敬してしまう。

周囲にもそういう人がいて、年は自分よりもずっと若くても、そういう場合は素直に教えを請うことにしている。絶対的な、自己の能力への不信感が、こつこつ努力をする原動力となっているし、何かあると、ついつい過剰な準備をしている。姉のほうが、自分よりずっと頭がよさそうだと気付いたのは、かなり小さい時だから、それ以来ずっとそんな感じ。

才能ある人が、その能力を最大限に発揮するのは、本当に見ていて楽しい。そばにいるだけで、ウキウキする。

高橋と野口の東京国際の対決も 北京五輪代表の選考レース 共同通信社 09日20時23分  シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子は9日、東京都内で来年の北京五輪代表選考会について「最後の五輪挑戦と思うし、3本出てもいいぐらいの気持ち」と話し、アテネ五輪覇者、野口みずきが参戦を予定する11月の東京国際も含め、出場レースを検討する姿勢を示した。昨年11月の東京で2時間31分22秒の3位に終わった高橋は、選考会再挑戦を見送り、今夏の世界選手権代表は絶望的。

陸上のことは、素人で、全然わからないが、走っているときに、発散するオーラや、美しさには、呆然とする思い。才能がキラキラ輝く感じ。勝っても負けても、高橋尚子は高橋尚子。誰も彼女には、アンタッチャブルな状態で、既に長嶋茂雄やアントニオ猪木の領域に近づいているように思う。

既に彼女の、北京オリンピックへの出場は、常識的に考えれば、黄信号どころか、赤信号。オリンピックに出るためには、3本とも出ると本気で言っている彼女には、年齢やら最近の調子やら、常識の物差で計ることはできない。

ギリギリの過酷な状況に追い込まれているのは、神様が、彼女の底知れぬ潜在能力を爆発させるためのチャンスを与えているようにしか見えない

彼女が走るレースの前には、沐浴し、体を清めて、俺もレースに臨みたいと思う。(って思っている人は、日本中にかなりいるに違いない。そんなにドキドキさせる、マラソンランナーなんて、いやしない)

2007年02月09日

認識や愛情行動を促す物質って

普通に生活するというのは、非常に難しいと最近痛感する。

「普通に生活する」というのは、会社で8時間働いて、家に帰って食事をして、風呂にはいって、クラシックを聴きながらブランデーを飲むということを意味しているわけだが、かくいう私は、午前5時半にこのエントリーを書いている。どうなっとるねん。

さて、「普通に生活をする」には、他者と適切なコミュニケーションをとったり、愛情をもったり、尊重したり...ということだが、この対他者とのTPOにあわせた適切な行動というのが、案外難しい。これって、俺のように、女系家族で、皆の顔色を窺って生きてきたものにとっては当然のことだが、つまり相手の気持ちを考えて、それにあわせて自分の言動をフレキシブルに変えるということなのだが、出来ない人は全くできない。

認識や愛情行動促す物質を特定、治療へ応用も 金沢大 朝日新聞2007年02月08日

相手とのコミュニケーションを取ったり、母親が子どもを守ったりする生き物の「社会行動」に関係するたんぱく質を、東田陽博(はるひろ)・金沢大医学系研究科教授(神経化学)らのグループがマウスの実験で特定した。発達障害の治療に応用できる可能性があるという。7日付で英科学誌ネイチャー電子版に発表する。

 東田教授らは、脳などに多い「CD38」と呼ばれるたんぱく質を作れないマウスが、異常な行動をすることに注目。約30匹で実験を繰り返した結果、記憶能力などは正常にもかかわらず(1)雄が雌を認識する(2)母親マウスが巣から引き離された子どもを巣に戻す――といった行動にかかわる能力が、約9割のマウスで欠けていた。

 さらに、このマウスでは「オキシトシン」と呼ばれるホルモンの脳内濃度が低くなっていた。注射で補充すると行動が正常に戻ったことから、東田教授は「CD38が脳内のオキシトシンの分泌を促し、母親の愛情行動などを支えていることがわかった」としている。 以下略

このCD38により、オキシントンの分泌が活発になり、「相手への愛情や信頼感が生まれる」可能性があるということのようだ。つまり、問題行動の多い人は、このオキシントン分泌障害ということ...というのは余りに短絡的か...

今後の採用時には、CD38の定期的注入を採用条件に加える必要があるかもしれんな。

2007年02月08日

女性宇宙飛行士の危険な思い込み

思い込みというのは、誰にでもある。

俺の場合は、かなり長い間、「抹香くさい」(抹香のにおいがする。転じて、いかにも仏教的な感じがする。ぼうずくさい)を「末法くさい」と思っていた。(因みに、末法とは「三時の一。仏法が行われなくなる時代。正法時(しようぼうじ)・像法時(ぞうぼうじ)を過ぎてのち一万年間の称。教法は存在するが、修行を行う者がなく同時に悟りの証も得られない時期。末法時」という意味で、何となく辛気臭い感じのことではないかと思っていた。

かなり長い間、そういう風に信じ込んでいたので、抹香VS末法で、マーメイドと激しい言い争いになり、「よ~し、辞書で確認をして、決着をつけよう」ということになった。結果は...。

マーメイドの、憎々しげに、勝ち誇った表情が忘れられない。

こんなことで、こんなにムキになりやがって、と思ったのだが、実は、その前に、ムキになっていたのは俺のほうで、かつ、したり顔で「末法というのは、仏教用語で、仏法が衰えてしまった時代で、絶望的ってことよ。絶望⇒暗い⇒辛気臭いって意味になるわけね。日本史未履修の君にはわかるまい...」てなことを言っていたのである。

現在は、奴の「思い込みによる、愚かな誤り」を暴き、リベンジの機会を伺う日々であるが、敵もさるもの中々しっぽをださない...流石メデューサ。

さて...

殺人未遂で女性飛行士訴追/“恋敵”襲撃に高い関心
2007/02/07 10:59
 【ニューヨーク6日共同】米フロリダ州オーランドの司法当局は6日、恋敵と思い込んだ女性への誘拐未遂容疑で逮捕した航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士リサ・ノワク容疑者(43)について、犯行時に折り畳みナイフや金づちなどを所持していた点を重視、第1級殺人未遂罪で訴追した。

 英雄視されるスペースシャトル乗組員による前代未聞のスキャンダルに全米の関心は高く、CNNなどは裁判所に出廷したノワク容疑者の様子を中継。しかし、同容疑者は法廷でほとんど発言せず「宇宙飛行の資格まで与えられた人物がどうしてこうなるのかといった疑問」(マイアミ・ヘラルド紙)は残ったままだ。

 調べでは、同容疑者は好意を抱いていた同僚の男性宇宙飛行士(41)をめぐる恋敵と見なした女性に対し5日、オーランドの空港で化学物質の入ったスプレーを噴射した疑い...以下略

思い込むのは、人間の常としても、ちょっと尋常ではない。

この女性飛行士は、海軍出身で三人の子供がいて、同僚の男性飛行士にも二人の子供。共に既婚者で、被害者は、空軍勤務。非常に、規律正しく、モラルの高い職場にいたわけだ。

また宇宙飛行士とは、知的水準も高く、心身ともにタフでないと勤まらない仕事である。しかも43歳という、分別のつく年頃。非常に奇異な感じをうけるのだが、英雄視され、尊敬と称賛をうけるスペースシャトル乗組員で、あったとしても、恋をしてしまうと、社会的評価など、どうでもよくなるのであろうか?

金槌と折りたたみ式ナイフってことは、本格的に、恋敵を、葬り去るつもりだった...かも知れず、間違ってはいるのだが、何か一途な情念みたいなものを感じて、ちょっとたじろぐ。

事を為すには、狂気に満ちた思い込みのエネルギーが必要だ。超難関の宇宙飛行士の資格を取得できたのは、やはりこういう思いこみの力があったからだろう。しかし、そのパワーが誤った方向性を持つ時、強力だけに、自分も含めて周囲の人間をも深く傷つけてしまう...。

人間って、本当に悲しい生き物だ。

2007年02月06日

柳沢大臣の発言について

親戚が、大体同じ地域に住んでいるので、子供のころなど集まって、ご馳走を食べるという機会も多かった。

というのも、うちの母親が5人兄弟で、しかも仲が良かったためで、夫々の子供や連れ合いなどが集まると、直ぐ20人くらいの人数にはなる。大勢が集まるのは、とても嬉しくて、子供の頃、非常にウキウキした事を覚えている。宴が終わって、皆が家路についたりすると、やけに寂しかったりして。

以前、従兄弟と飲んでいる時に、俺たちは、何故子供を10人づつくらい持たなかったのだろう。そうすれば、ニ家族集まるだけでも、相当のスケール感なのに...という話しをしたことがある。

勿論、我が家が10人子供を持ったら、まず住む家に困るし、経済的にも困窮するし、名前をつけるのが大変だし、覚えるのも大変だ。

ということで、子供の人数は、例え生物学的に、出産することが可能であったとしても、その家庭の置かれている状況などを踏まえて、夫婦で、最適と思われる決断をするものである。ある家庭では、子供をもたないという決断があるだろうし、1人という家、2人という家、18人は到達してみせるという家...色々あるでしょう。

少子化対策の本質は、子供を産みたいと夫婦は思いながら、社会的インフラの不整備のために、その希望がかなわないというニーズに対し、行政として出来うる対策をうつことであり、「女性の皆さん、頑張って子供を産みましょう」ということではない。(それって、そもそもセクハラではないのか)

厚労相「子ども2人が健全」 またも問題発言に、辞任論再燃 共同通信社  06日18時58分 今後の少子化対策について、柳沢伯夫厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、「若い人たちは結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという(希望を持つ)極めて健全な状況にいる。若者の健全な希望にフィットした政策を出していくことが非常に大事だ」と述べた。以下略

子供を2人以上持ちたいと思うことが、「健全な状況」なのか?この発言のストレスが、「二人以上」に置かれていることは明白だが、欲しいと思う子供の人数は、健全、不健全を計る尺度にはならない。

例の「産む機械」発言で、あれだけ叩かれた後、(恐らく、かなり神経を使って)この発言だから、この領域においては、かなり踏み込んだ思想の持ち主とお見受けする。女性観、男性観など、基本的にどんな考え方をされるのか、お聞きしてみたいものだ。

一小市民の素朴な疑問としては、「何で、このオッチャンが厚生労働大臣なんじゃろう?」ということに尽きるのではないか?

2007年02月05日

ライアン・オニールには、がっかりしたぞ

大学生になったときに、365日掛ける4年で1460日~絶対、こんな日数使い切れないと思ったりした。大学生活は、無限に続くような気がして、時間を湯水のように浪費した。

金はないけど、死ぬほど飲んでいて、性格のいい先輩にたかることにより、経済的諸問題は何とかクリアー。ぐだぐだ、友達とはなしをしたり、突拍子もない時間に突拍子もない場所に出没したり…。二月の路面が凍る、一年で最も寒い夜に飲んでいると、何故か今から平和公園に行こうという話になって、でかけた。到着したら午前二時半で、帰りは自転車が凍った路面に滑って、危うく死ぬところであった。あの頃、飲んだとき、幾多の非常にアドベンチャラスな事件に遭遇したが、何れも間一髪死ななかったのは(怪我すらしていない)、神のご加護か仏の慈悲か…。

ということで、今となっては、本当にもったいない時間の使い方だが、だからこそ、大学生は皆、「人は如何に生きていくべきか?」など生活には、全くインパクトのないことに悩んだり、好きな女の子に、エネルギーのすべてを注ぎ込むようなことが可能になるわけである。なんと、幸せなことでしょう…。

この期間は、映画もやたらに多くみていて、ロッキー3本立て、戦艦ポチョムキンと惑星ソラリスの二本立て、コーラスラインとBack to the Futureのはしご…など、多忙な人にはとても無理、無理という強引さ。家賃は滞納しても、電話代が払えなくても、借りた金は踏み倒しても、自転車を盗まれても、こういう金はどこからか、出てくるのだった。

その当時見た映画で、「ある愛の詩二本立て」というものがあって、クラブの先輩と一緒にみにいった記憶がある。(恐らく、奢ってもらった)ライアン・オニールが、非常にナイーブな青年を演じていたし、アリ・マッグロー(というような名前だったよね)もとてもチャーミングで、涙がとめどなく溢れる一本目。虚無感、無力感に沈んでいたライアン・オニールが、キャンディス・バーゲン演じるカメラマンと、再び恋に落ちる二本目。

いい感じの若者だったライアン君だが…

息子に銃を発射し逮捕される=「ある愛の詩」のR・オニール (AFP=時事) 05日11時24分 【ワシントン4日】1970年のヒット映画「ある愛の詩」などで知られる米俳優のライアン・オニール氏が3日、カリフォルニア州マリブの自宅で息子に向けて銃を発射し、逮捕されたことが明らかになった...以下略

この男、確か、長女のテイタム・オニールにも、愛想をつかされたのではなかったのか?それにしても、親子喧嘩をして、普通銃を使うか?というか、実の息子に発射するか? AFP記事の写真で、みる現在の彼は、かつてのナイーブな青年の面影はなく、ただジラ太りした、嫌味なおじさんになっている。

歳月は人を変える、そして、それはかなり残酷だ。永遠の愛を誓った、純粋の若者を狂った(というか太った)ヒステリックな親父に変える。それにしても、心に、雪の中、恋人と戯れる美しいシーンが焼きついているが、まるで別人だ。本当に、年をとるのは怖い。

俺がずっと思っているのは、大学生の時は、生き生きしていたのに、あんな風になっちゃって...てなことは、絶対に言われたくないということ。この思いは、今でもとても強い。後輩と結婚すると、こういうプレッシャーを永遠に抱えることになるが、少なくとも実の息子を、成績が悪いために、銃で撃ちたくなる前に思いとどまることができるというメリットはある...?

怠惰な休日

休日、見事に引きこもってしまった。

外は寒そうだし、何となくダルいし、お持ち帰りの仕事はあるし...ということで、土日ともパジャマを着て過ごす。家の中は、かなりヌクヌクしているので、何をしても眠たくなる。

PCを開けて、書類を作り始めると眠くなる。読みかけの本(かなりある)を読み始めると、うとうとする。ご飯を食べると、これまた眠くなる。無駄な抵抗はせず、昼寝をすると、2時間くらい平気で寝てしまう。枕の高さが、どうも合わないのか肩こりするし、背中あたりがうっ血している気がする。

テレビでは、愛知県知事選と北九州選のニュース。自民対野党は一勝一敗。柳沢大臣の失言がありながら、一勝一敗だったのはどうなんだろう。結局、自民X...だから野党に投票しようということには、ダイレクトにつながらない...ということなのか?報道によると、やはりかなりの影響があって、民主党が善戦したということだが...。

そういうことを、ぼんやり考えながら、殆ど猫ちゃんのように、丸まって過ごした。少し自己嫌悪に苦しんでいる。まあ、少しではあるが...


2007年02月04日

大杉君枝さんの自殺について

割りと、弱音を簡単に吐くことが多く、自分でも、忍耐力のなさには、ほとほとあきれ返るところがある。

ただ、弱音を簡単にいうので、余りとことん追い詰められることがなく、苦しい状況でも、なんとかやり過ごしていける気がする。そういう話しを毎度聞いている、マーメイドのほうはたまったものではないかもしれないが、愚痴・弱音と言っても、かなり明るくおかしいらしいので、深刻になならないみたい。

この度、大杉君枝さんが亡くなられたのをお聞きし、辛かったり、痛かったり、苦しかったりしたときに、周囲に弱音を吐いたりできれば、自殺という選択はしなかったのではないかと、思った。

彼女が、患っていた線維筋痛症とは、全身的慢性疼痛疾患であり、全身に激しい痛みが起こる病気。
全身や広範囲が痛み、耐え難い痛みであることが多いとのこと。痛みが強いと日常生活に支障をきたすことが多く、重症化すると、軽微の刺激(爪や髪への刺激、温度・湿度の変化、音など)で激痛がはしり、自力での生活は困難になるほどらしい。

そういった激痛に耐え、育児と仕事をこなしていくことは、どれほど大変だったか想像もつかない。報道によると、そんな中でも、常に明るく、人にも優しく接していたとのこと。痛みやそれに伴う精神的不安のなか、どこかで、張り詰めた糸が切れる瞬間があったのかもしれない。

この病気は、原因不明で治療法がまだ見つかっていない。また、通常の鎮痛剤は効かないケースが多く、脳内の痛みをコントロールする作用がある抗精神薬を服用する。200万