以前勤めていた会社のアメリカ本社は、とても寒かった。2月に出張した時など、気温は零下5~10度。
それでも、俺は、暖かいオフィスを飛び出し、中庭の一角を目指すのだった~スモーキングエリア。
もう既に仲間達が、凍えながら煙草を吸っている。
「ジム、今時、煙草をすうなんて、野蛮人か、お前は?」「お前こそ、わざわざ極東の島国からやってきて、零下5度の中、一服か?ご苦労なこった」
俺達は、ハイタッチを交わした後、高らかに笑いあうのであった。スモーカーには、国境もない、人種もない、差別もない、テポドンもない。俺達は、仲間だ、連帯だ、世界平和だ、We are the worldだ。
ゲットーのように、ノンスモーカーから隔離された狭く、寒々としたスモーカーエリアには、暖かい人情が満ちている。ニューイングランドの空は、どこまでも青く、澄んでいる…なんて悠長な事を言っていると、凍死しそうな位寒い。
今年は4人に1人が禁煙に挑戦、53%はすでに継続を断念
2006年12月06日 17時21分 日経BP
ノバルティス ファーマは12月6日、喫煙者を対象に、禁煙についてアンケート調査した結果を発表した。それによると、2006年は24%が禁煙を試みたが、そのうち53%がすでに継続を断念したという。
禁煙を試みた人の60%は、そのきっかけとして7月のタバコ増税を挙げた。「健康もさることながら、経済的理由が禁煙を決心させる重要な要素であることがうかがえる」(同社)
禁煙を試みた人に、その方法を尋ねたところ、「気合とガマン」という回答が50%で最も多く、「水を飲んだり、ガムを噛んで気を紛らわした」が43%とこれに次いだ。
半数以上がすでに禁煙の継続を断念したが、その時期を聞くと「始めてから1カ月以内」という回答が52.0%で最も多く、以下「1カ月以上2カ月以内」(27.8%)、「3カ月~5カ月」(15.7%)と続いた。
禁煙の継続を断念した理由については、「仕事のストレスで吸ってしまった」という回答が55%で最も多く、これに「吸いたい衝動が抑えきれなかった」(51%)、「1本位は大丈夫と考え吸ってしまった」(37%)と続いた。なお、禁煙を断念した人の95%は「いずれ禁煙したい」という意欲を持ち続けている
4人に一人が禁煙を試みている。既に半分は、禁煙を断念している。断念の理由が、、「仕事のストレスで吸ってしまった」という回答が55%で最も多く、これに「吸いたい衝動が抑えきれなかった」(51%)。
俺の思うに、こういう転びバテレンみたいなのが、一番情けない。煙草をすうのなら、胸を張って吸え。禁煙できない理由を、「仕事のストレス」のせいにするな。「吸いたい衝動が抑えきれなかった」なんていうのは、「俺は意志薄弱で、どうしようもない奴です」とカミングアウトしているようなものだ。
受動喫煙「悪くない」記事で 週刊現代がポストに噛み付く
2006/11/29 JCASTニュース
「受動喫煙は子供の発がん率下げるはウソだった!」。そんな刺激的な見出しを掲げ、「週刊現代」が「週刊ポスト」に噛み付いた。問題となったのは「週刊ポスト」2006年11月17日号の「受動喫煙は子供の発がん率を低下させる」という特集。記事の狙いは行き過ぎた禁煙・分煙ブームに一石を投じるというものだったが、日本禁煙学会が「週刊ポスト」に厳重抗議するなど騒動になっている。
「週刊現代」が「週刊ポスト」の記事にかみついた 「週刊ポスト」の記事は「定説『健康に悪影響は嘘!?』」という見出しで始まり、世界保健機関(WHO)付属機関の国際がん研究機関(IARC)とカリフォルニア州立大学の研究チームが調査した「大規模疫学調査結果」の二つのデータを使い、岐阜大学医学部高岡健助教授の解説を基に書き進められている。それらの統計結果から、「成人同士の受動喫煙の影響はなく、肺がんの発がん率を高めない」。そればかりか、「両親がヘビースモーカーの場合でも、子供時代の受動喫煙は肺がんの発がん率を低下させる」という驚くべきことがわかったのだという。
日本禁煙学会も「週刊ポスト」に厳重抗議
IARCの研究は1988年から1994年までの7年間をかけ、欧州7ヶ国で650人の肺がん患者と1542人の健常者を比較したものだという。また州立大学の研究はカリフォルニア在住の配偶者が喫煙者だが、自分は全く喫煙しない35,561人を抽出し、1960年から1988年の39年間にわたって追跡調査したもの。
高岡助教授は、「(これら研究結果を)公表しなかったのはWHOにとって都合の悪いデータだったからだと思われます」「こうしたデータを議論の俎上に上げないまま、禁煙政策を推し進める風潮には反対です」と誌面でコメントしている。
「週刊現代」は06年12月9日号で、「週刊ポストを一読して、なんだこのデタラメな記事は、と驚きました」という日本禁煙学会理事のコメントを記事の冒頭に掲載し、「とんでもない誤報」と「週刊ポスト」に噛み付いた。日本禁煙学会も「週刊ポスト」に厳重抗議し、謝罪と責任者の処分、取材過程の公表と訂正記事の掲載を求め、徹底的に戦う、とコメントしている。
いったい「週刊ポスト」の記事のどこが「誤報」なのか。「調査は実在し、ポストが指摘するような数値は出ています」との日本禁煙学会側のコメントもある。しかし、(1)IARCの調査対象人数が650と少なく、この程度だと実態と逆の結果が出ることがあり、これがそうしたケース(2)これまでの他のデータは、受動喫煙は害がある、が大部分(3)カリフォルニアの大規模疫学調査結果は「ウサン臭い」と批判された有名なデータであり、しかも受動喫煙が起こす病気で一番多いのは肺がんではなく心筋梗塞――が「誤報」の根拠だという。
「喫煙について様々な議論があるのが当然」
さらに、ポストに掲載されているデータは高岡助教授がコメントしたような「隠蔽」されたものではない、と説明する。
確かに、受動喫煙は体に悪いが私達のこれまでの「常識」。ましてや子供の肺がん率を低下させるなどというのは信じられない。「週刊現代」が、「週刊ポスト」に見解を求めたところ、「客観的なデータを紹介したものであり、日本禁煙協会から『事実誤認』と指摘されるような性質のものではありません」と回答したことが誌面に載っている。
それでは、一方の主役である高岡助教授は、何を考えこのデータを紹介したのか。高岡助教授はこれまで「週刊現代」を含め多くのマスコミに「ノーコメント」を貫いているが、J-CASTニュースにはコメントを寄せてくれた。高岡助教授の専門は児童青年精神医学、精神病理学などで、雑誌「精神医療」(批評社)の編集委員でもある。
「世の中は禁煙へと一方的に流れています。私はそんな社会風潮に疑問を持っていて、むしろ喫煙についての様々な議論がたくさんあるのが当然と考えています。だから、こうした風潮に一石を投じたいと。それでデータを紹介したわけなんです」。
ところで、「高岡先生はタバコを吸うんですか?」とJ-CASTニュースが質問すると、
「私はタバコを吸いますが…いや、今回のことは決して私的な感情でやっているのではなく、あくまで客観的にデータを出して、客観的にまっとうな議論をしてもらおうということなんです」
と答えた。高岡助教授はタバコの害に関する自分の見解、研究をまとめた本の執筆を始める予定だ。
世の中の流れは、禁煙に一方的に流れているという認識は、高岡教授と同じ。しかし、そういう社会風潮には、全く疑問を感じない。体に悪いのは、悪いに違いないだろうし、受動喫煙も、健康にはよくないであろう。よって、スモーカーには、世間様に迷惑をかけず、かつ超然と、美しく煙草を吸うことが求められる。そういう、雄雄しいスモーカーでありたいと俺は思うのであった。
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