ニワトリが先か?卵が先か?
報道によると、ノッティンガム大のブルックフィールド教授(進化遺伝学)らは、「ニワトリが先か?卵が先か?」の論争を以下のように結論付けたとのこと。
・生き物が生きている間に遺伝物質が変化することは無い
・つまり、ニワトリ以外の鳥が、途中でニワトリになることはない
・よって、ニワトリ以外の卵が、突然変異で、ニワトリの特性を備えた卵になったというのが正しい
考えてみれば、インコでうまれたのに、ある日突然ニワトリに変身したら、かなり怖い。そこは、生き物としては、卵の時点で変わっとけよ…という、下町のご隠居裁定のよう。「まあ、そういうことで、ここは丸く収めてくれよ、俺の顔をたててさ」なんていう感じかなあ。
進化遺伝学の教授でなくても、卵が先だと、多くの人は薄々わかっていたのでは…。
一つ感じたのは、高校の生物の時間に学んだ「突然変異」が、案外限定的であるということで、今回の結論が、「生き物は生きている間に遺伝物質が変化することはない⇒だから卵が変化した」ということであるが、卵のない哺乳類はどうするのかしら。このロジックでいくと、猿は猿のままで、ヒトに進化はしないのでは? 母体の受精卵に変化が起こると言う話でしょうか?
報道によると、この決定を下したのは、遺伝子専門家(ブルックフィールド教授のこと)、哲学者、養鶏家の3名とのことなので、「進化論」そのものについて、異なるアイディアもあるのかもしれない。
誰か、このあたり簡単に説明をいただけると、嬉しいです。
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コメント
説明しよう(タイムボカン風に)!合ってるか判らないですが。。。
形質変化は生存中の各個体ではなく、個体生成時の細胞分裂の無作為な変異によって起こる。(変異に必然性や理由などはにゃい)
個体誕生後、生活ストレスに応じて、変異の結果都合の良い形状となったものが残っていく(変異の結果、都合の悪い形状となったものはあぽーん)。
よって、進化論(=必然性に応じて形質変化がおこる)ではなく、「やたら滅法突然変異して、偶々イケてる奴が生き残っている。」。。。
と言うことでは無いでしょうか?
マーケ的にいろんな施策を打って、効果が最大のものが生き残って、それを元に商品の再開発が行われるのに似ている気がする。。。
しかし、決断したのが遺伝子学者・「養鶏家」・「哲学者」というのが面白い。遺伝子分野って、いろんな学際が入り交じっているところですからね。(「ゲノムの解析」ブームからこっち、進化論のアプローチでは説明仕切れない事が多い様です。)
それ、ポチッとな!(ボヤッキー風に)
投稿者: 兄ィ | 2006年05月29日 08:57
補足)つまり自然の積み重ねは、無意識にPDCAのサイクル回していたのね。Pが脆弱ですが。。。
ヒント ネアンデルタール人とホモサピエンス
投稿者: 兄ィ | 2006年05月29日 09:09
これチキンリトルの仕込みですね。。。。
投稿者: ani | 2006年05月29日 20:51
簡単な解説。
「生き物が生きている間に遺伝物質が変化することはない」
…現実には、「遺伝物質は変化するが、生物個体に影響を及ぼすほどではない」と考えるべきでしょう。
突然変異は細胞レベルで起こるので、すでに多数の細胞からなっている生物個体としては、影響は無視できるほど小さいのです。
実際、我々の体の中でも突然変異は起こりえます。がん細胞などが好例。
これをもう一歩進めて考えましょう。
「細胞レベルで起こる」突然変異が、生物個体に影響を及ぼすとしたら、それはどんな時か?
それは、単一の細胞が生物個体すべてを規定してしまう時…つまり、卵の状態しかありえない、ということになるわけです。
これが理解できていれば、最後の疑問である「卵のない哺乳類はどうなるのか?」の答えも簡単。
結局、単一細胞である時の突然変異が重要、という話なのですから、哺乳類の場合は卵細胞の突然変異が進化に影響を及ぼすことになります。
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でも、本当は議論はこれで終わりではないよね。
いくら突然変異でも、急に鶏が出来上がるわけではない。
「どこまで現代の鶏に近づいた時点で鶏とするか」というのが、この問題の本当のテーマ。
でも、これは認識学・分類学の問題なので、だれもが納得する答えなんて出てくるわけはない。
それをあえて「学術的に」とやるのは、イギリス人の好きなジョーク。
過去にも、王立化学協会が、化学的に正しいミルクティーの入れ方を発表してたりしましたしね。
つまり、この問題は「イギリス流のジョーク」として楽しむのが正しくて、まじめに考えないほうが良いです、という結論。
投稿者: 通りすがり | 2006年05月31日 11:25
非常によくわかりました。どうもありがとうございました。
「どこまで現代の鶏に近づいた時点で鶏とするか」って、凄く可笑しいです。
僕は、極めて猿ににた形状,雰囲気の顔をもつ方を知っているのですが、彼がヒトなのか、進化の過程の猿なのかは、認識学・分類学の問題なのでは...と思ったりしています
投稿者: 金田 | 2006年06月01日 00:02