情報サービス構築メモ
現在、マスユーザーに価値のある情報サービスとは何かを考えている。これまで情報サービスというと、既存媒体の情報をどうみせるかというところにフォーカスをすればよかった。情報サービスユーザー=新聞記事情報受信者という暗黙の了解があったから。
しかし、ブログユーザーが680万人を越え、SNSも大流行という事を考えると、情報サービスユーザーは、情報受信者であり情報発信者という2つの顔をもつと考えなくてはいけない。また、情報=新聞記事という図式ではなく、もっとバラエティある情報を考えなくてはいけない。
また情報受信者も、①受動的情報受信者(閲覧オンリー)、②能動的情報受信者(自らKWを入力して検索をしてみたり、何らかの方法で自ら情報をとろうとするユーザー)という2種類を考える必要がある。
トレンドとしては、情報発信をするユーザーが増え、賢く自分に必要な情報を得ようとする能動的情報受信者が増えている。こういう、ある種ユーザーの参加を前提/促進する情報サービスが、求められているといえるし、シンプルな意味でのWEB2.0型情報サービスとして、今後主流になっていくのであろうと思う。
また、もう一つのトレンドとしては、ユーザーが個としてバラバラに存在するのではなく、ユーザー同士が情報をシェアしたり、意見を開陳しあうといった,一種のコミュニティが無数に生まれている点であり、こういうコミュニティを何らかの形で包含することが、今後の情報サービスには求められる。
整理すると、
①バラエティある大量情報を収集する仕組み
②バラエティある大量情報を分かりやすく、興味を惹く形で表示する機能(コンシャスとアンコンシャスな情報取得ニーズを満たす仕掛け)
③ユーザー間のコミュニケーションを可能とする仕掛け
の三点が、非常に重要な要素と言える。また、①~③の仕掛け・機能・仕組みを、ユーザーの参加により自動的に進化・拡大させる機能をビルドインすることが必要といえる。
弊社のアプローチとしては、①~③をコアテクノロジーである、自然言語処理を用いて実現することを追求することである。
また、従来のマーケティングでは、「ユーザーのニーズを正しく理解し、それにミートするサービスを開発する」ということは、殆ど数学の定理のように妄信されていたが、我々が今考えている情報サービスに関して、このマーケットバック方式が全てを解決するとは思えない。
極言すれば、「ユーザーが自分の欲しいものを明確に分かっていない」というのが現状ではないか?従来のニュースカテゴリーにしろ、グーグルニュースにしろ、多くのユーザーがこれらを使っているのは、サービスの機能的なものに満足しているというより、その知名度・ブランド力に負うところもかなり大きいと思うし、単に慣れているので、惰性的につかっているだけかもしれない。
つまり、これまでのサービスとは違うオリジナリティある内容を検討しし、ユーザーを刺激し、新たなニーズを創出するような、マーケットイン、驚きと遊び心にあるサービスが求められていると思う。
新しく、独創的なサービスは、無から生まれるものではなくて、従来のサービスのコアファクターの分析、異なるサービスのアナロジーなど、模倣と工夫から多くは産まれる。独創的なサービスが生まれる余地が、まだまだ手付かずに残っているのがウェブ業界といえる。
色々な要素が複雑に絡み合っており、最適解を見つけるのは、かなり難しいのだが、解決のドアをこれまでのノウハウを使って、こじ開けなければ、弊社の将来はない。う~んたまらない。
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コメント
素人考えですが、1ウェブユーザーとしては、序列化・文脈化された形で大量の情報が収集できたらいいなぁと言うことをいつも思います。この記事で言うと、①に分類されるのかな。
タグ付けを伴ったソーシャル・ブックマークはそうした試みの中でも意欲的で、なおかつ実効性の高いものだと感じます。ただ、難点は一般的に普及しているとは言えず、したがって情報の種類が偏ってしまいがちなことでしょうか。
能動的なユーザーのアナログな価値判断の集積のリソース化と、自然言語処理テクノロジーのハイブリッドな融合というのが理想なのかなぁと思ったりします。課題は、その二つのバランスといかに多くのユーザーを抱え込むか。…口で言うのは簡単ですが。(笑)
投稿者: 寝太郎 | 2006年04月28日 10:01
お久しぶりです。yahoo!
でフレッシュアイの記事を見たので業務提携したのかな?と思ったらやはりそうでした。
かなり、大勢の方に注目されるチャンスが広がったのは、良いことだと思います。社長の博学と個性が読者の需要と「マッチ」すれば、すばらしい「エンターテイメント」の世界が生まれる気がします。いずれにせよ、「それ」は従来の東芝的な観念ではなく、「新世界」であることを期待します。
投稿者: 上杉 | 2006年04月28日 20:58
コメントどうもありがとうございます。
「能動的なユーザーのアナログな価値判断の集積のリソース化と、自然言語処理テクノロジーのハイブリッドな融合というのが理想」と僕も思います。
大きな舞台でサービスを展開できるチャンスを活かして、価値のあるものを作って行きたいと思っております
投稿者: 金田 | 2006年04月29日 00:51