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WEB2.0という言葉に、大した意味などない  このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリー参照しているはてなブックマーク このエントリーをdel.icio.usに追加

どうも、WEB業界は、カタカナが多くて、それもUS直輸入の用語を、ありがたがる傾向が強い気がしています。SEO、SEM、CGM、LOMG TAIL…そしてWEB2.0.


先日もご高名なコンサルタントから、「御社はWEB2.0的色彩が弱い」というようなことを言われました。「どうしてですか?」と質問をしたら、「WEB2.0企業というからには、成長率がもっと高くないといけない」とトンチンカンな回答をいただきました。WEB2.0っていつから成長性を担保するファクターになったのでしょう。へその皮がマジでよじれました。
ふわふわした存在で、かつての「マルチメディア」「リエンジニアリング」に似た、いかがわしさを感じるWEB2.0について、本日は考えてみたいと思います。

まず、WEB2.0の定義をチェックしてみます。

WIKIPEDIA

「Web 2.0」という用語は、World Wide Webの様々な点での進化を総称したものであり、アーキテクチャやアプリケーションを含んでいる。しかし、その意味について明確な合意が形成されているとは言い難い。

現在、以下のような言い方をされている。

ウェブサイトは、孤立した情報の貯蔵庫からコンテンツと機能の発信源へと変化し、ウェブアプリケーションを一般ユーザー向けに提供するプラットフォームとなりつつある。
Webコンテンツ自体を作成し配布しようとする社会現象は、開かれたコミュニケーション、権威の分散、共有と再利用の自由、会話の市場性などから性格づけられる。
Webの経済価値は1990年代末のITバブル期とほぼ同程度の潜在的価値を示しつつある。
最近開発された多くのコンセプトと技術は Web 2.0 をもたらす要素とみなされる。それには、ブログ、ウィキ、ポッドキャスティング、Webフィードのような多対多のパブリッシングが含まれる。また、ソーシャル・ソフトウェア、Web API、Web標準規格、Webサービス、Ajaxなども Web 2.0 を構成する要素である。これらを個別の現象と見ずに、進行しつつある Web アーキテクチャの成熟過程の一部として見た時に Web 2.0 と総称するのである。

現状の Web を Web 1.0 と称して対比させることもよく見受けられる。Web 1.0 として代表的に言われるのは、ホームページという概念、勝手にでしゃばってくるマーケティング関連サービス、サイトコンテンツの障壁、ブログの非互換による相互運用性の阻害などである。

まず、定義に関しては、明確な合意は形成されているわけではないのです。また、最新の技術やコンセプトは、真空ポケットに吸い込まれるようにWEB2.0に包含されていきます。つまり、話し手の好き勝手な思い込みで、「WEB2.0的だよね」といえるもので、社会科学的アプローチで~つまりある種の知的緊張状態から削ぎ落とされ、研ぎ澄まされたコンセプトとは、程遠いものです。ある種何か現状のWEB技術、コンセプトよりも進歩的な印象を想起させるシンボルみたいなものなんでしょう。

例えば、USの専門家が、これをEGGPLANTと名付ければ、EGGPLANTで全然差し支えない代物です。

さて、では巷では、どういう理解がされているのか

「ネット上の不特定多数の人々を受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢」がその本質と私は考えている 「ウェブ進化論」梅田望夫著

積極的に巻き込む? 姿勢? 何に巻き込むの?姿勢って「心意気」ってこと?

「今までは、参入障壁とか、顧客の獲得とかを重視してきた。そうではなくて好きなソフトを使えるようにつなげよう、配信するルールを同じにしよう。このようにいかにみんなが一緒に繋がるかというのが、2002年ほどから動き出してきたWEB2.0の考え方だ」 「ブログの正体」伊藤穣一+デヴィッド・L・シフリー著

みんな一緒に手を繋ごう~ハンドインハンドだ!!ってアリスみたいだ。(滅茶苦茶荒っぽいなあ)

「今までのサイトに集めてビジネスするという集約型から分散型に。これがWEB2.0の概念であり思想である」「ブログの正体」伊藤穣一+デヴィッド・L・シフリー著

概念と思想はどう使い分けているのかしら? 集約型から分散型にっていわれてもなあ(説明が粗過ぎるんだよなあ)

あくまでも「おおよそ、このあたりのこと」という程度のゆるやかない共通理解を示す言葉…(中略)従来のインターネットのサービスとの基本的な違いは、ユーザーがサービスの一部に組み込まれていることにある。(中略)ユーザーがメリットを感じる形でサービスが提供され、多くのユーザーが利用することでデータが蓄積され、蓄積されたデータとユーザー要望からソフトもサービスも更に進化していく、という成長の概念が、この世界観の基本にある
「RSSマーケティング・ガイド」

コトラーも同じことを書いている。

つまり、WEB2.0とは何か?に関しては、答えが無数にある/全く無い(これ位荒っぽいと、無いと在るがほぼ同じ意味を示すから凄い)
「感覚的には」何となく、ユーザー参加型のサービスで、サービス消費仮定で生じる様々なデータとユーザーそのものの声が、あらたなサービスを産み出すという、ウェブ特性を活かしたダイナミックなビジネスモデルのバラエティを指す…ということなんでしょう。

つまり…
1.「WEB2.0」という用語は、現在ウェブ業界で起こっている変化の総称であり、言葉には意味が無い。別に、へちまと呼んでも一向に構わないし、トマトと呼んでもいい
2.また、ボスコンのマトリックスやポーターの競合分析図などのような、考え方を整理するフレイムワークではない。
3.また、ウェブ業界で起こっている変化に関しても、質的には従来のマーケティング理論を越えるものではない。
4.真に革命的なのは、従来のマーケ理論+ウェブの潜在能力⇒ダイナミックなモデルという、量的な変化である。(からくり+蒸気機関⇒蒸気機関車という関係に似ている)
5.またキーワードは、「ユーザー参加」「つながる」「広がる」

ということで、WEB2.0って最近よく聞くけど、意味が本当のところは分からないし、誰かに聞くのも恥ずかしいと思っていた皆さん、言葉自体に意味はないので気にしなくてもいいよ。

このウェブが有する化け物みたいな量的パワーを用いて、独自の言語で、独自の概念、ビジネスモデルを産み出すことが、業界人には求められていると思います。(頑張ります)

<おまけ>RSSマーケティングガイドの最終章のまとめが、一番分かりやすいし、クールで誠実に事実を捉えていると思います。この章の担当は渡辺聡さんです。さと坊は、やっぱり頭がいいなあ…と正直思いました。

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コメント

確かにマッドサイエンティストに近い研究者出身のエンジニアが多い御社では、「部分・部分私たちがやってきた事、考えていた事をざっくり言うとこういう括りになるよね」と言えるかもしれません。
昔は諸々の事情で出来なかった事が、インフラの整備でできるようになってきたのかも知れません。
Push技術とか、アクセス統計にもどづく個人最適化とか・・・。
でも判りやすい言葉にパッケージすることも、マーケット考えれば重要ですね。訳わからずに「Web2.0じゃー」とか叫んでいる人もいるし。

今回、数冊読んでみて感じたのは、WEB2.0に関する捉え方の違い、カオスぶりです。

これをコンセプトやフレイムワークとして捉えるのではなくて、先進的なウェブ事例を総称する記号とみなせば罪はないでしょう。

というか、殆ど言葉自体には、意味はありません。「WEB2.0的には」という表現は、「余り深い考えはないんですけど」という風に意訳をすれば、いいと思います

金田さん、面白くて画面の前でゲラゲラ笑いだしてしまいました。

私がいくつかセミナーに参加してみて感じるのは、「WEB2.0」という言葉がついたセミナーだと参加者が非常に多いということです。
それだけ世の中の人の「期待」「不安」「疑問」が渦巻いている言葉なのだと思います。

かつ、そんなセミナーに出ても、「で、結局何だったの?」と消化不良を起こしている人もいらっしゃるのも事実です。

そして、WEB2.0への理解度がまだそんな状態であるにもかかわらず、「ナントカ2.0」と冠した商売があちこちで見受けられるのも事実です。

定義があいまいなうちだからこそ、何でもやってしまえる今は、けっこう面白いかもしれません。

定義が曖昧ですし、もともと定義するようなものですらないかもしれないです。

これを使って、人を集めたり、商売したりするのは、反則の場合もあると思います。

15年~20年くらい前、日本的経営セミナーって、USで行うと、人が沢山来るという時代がありまして、日本経営の根幹は、「五輪の書」とか「儒教」とか、やっておりました。

まあ、そういうことに、似ているかもしれませんね

初めまして、遊爺と申します。

 今頃になって「Web 2.0」ってなぁにと調べている時代遅れの爺さんです。
 年寄りで物忘れが激しいので、備忘録をblogに書いているのですが、貴blogのこの記述が解りやすく、納得させて頂けましたので、稚拙な私のblogでリンクを貼らさせて頂きました。
 不都合でしたら削除致しますので、ご指示いただけますようお願い致します。

コメントどうも有難うございます。リンクをはっていただき誠に有難うございます。

お恥ずかしい内容なのですで、恐縮しております

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