「本番で成功」プレゼンで失敗しないためには?
ITメディアのオルタナティブブログで、堀内さんが以下のようなお題を出しておられるので、ちょっと考えてみたいと思います。
「本番で成功」というキーワードで一席お願いします。学芸会、学会発表、プレゼン、営業などなど。成功の鍵は何でしたか。どのように緊張を乗り越えましたか。
以前、外資系企業に勤めていたときは、「前期業績分析と今期マーケティングプラン」のようなプレゼンを英語で、50~60人の多国籍メンバーの前で行うことが、頻繁にありました。失敗、成功というより、何とかこなしたという感が強いです。
ビジネスプレゼンというのは、別に真実を描き出すことを目的としているわけではありません。よく、平板で退屈なプレゼンというのがありますが、結局何を言おうとしているかが明確でないため、各スライドの位置付けも曖昧になるためです。ストラクチャーがはっきりしない…ということです。成功の要件の一としては、プレゼンの目的の明確化とそれを達成するためのクリアーなシナリオをつくることです。
僕の場合は、マーケティング予算を最大限、本社から分捕ってくる、高すぎる予算目標を修正させる、日本市場向けの特別なプログラムを承認させる…為プレゼンをすることが主でした。
この目的を達成するために、多少の現実のデフォルメ、折れ線グラフの角度を縦横比率を変えて操作する、割と強気にでても良い部分は、出来るだけ詳しく、どうみてもディフェンスできない弱点は、さも重要でないような顔をして、さっと終わらせるなど、小技も駆使します。
日本人にとって難関なのが英語です。日本語でも、ちゃんとしたプレゼンをするのは、とても難しいのに、英語で出来るはずがないのです。良く勘違いするのが、資料を作成したら、プレゼンの準備が終わったと思うことです。資料を作成するのと、資料を使って説明するのは、全く異なるスキルを要する作業です。このことに気付いたのは、やはり英語でプレゼンする機会が多かったからでしょう。
例えば、30分のプレゼンをするためには、20~30枚のスライドがあります。スライドの中で、どこを読んで(説明して)、どこは、見せるだけにするか…メリハリをつけます。そして、実際に声をだして、これをリハーサルし、何分間で喋れるか、流暢に話せるかチェックします。上手くできるまで、何度でも繰り返します。当時は、2時間で作成した資料のプレゼン練習に、3~4時間は費やしていました。
重要なところは、ゆっくり大きな声で、質問されたくないところは、さ~っと終わらせる。ここで、大切なのは、大部分のオーディエンスは、余り興味が無かったりします(少なくとも、プレゼンテイター以上の熱意を期待することはできない)なので、一本調子で話していると、必ずあくびをする奴がでてきて、それが伝染して、気付いてみたら3,4割は寝ている。
もう一つ大切なのは、ジョークからはいる。掴みが肝心。(落語のマクラみたいなものです) 昔、予算折衝のプレゼンを上司が行った時、前の晩中華料理を食べたとき、デザートの、おみくじ入りのお菓子を食べたと言う話しを始めました。皆、何をいうのかコイツと思っていたら、彼はこう続けたのでした。The sacred oracle said, "Don't beilieve your boss!!". However, We believe that you,guys will approve our budget plan. よっ、春団冶って感じでしょ。
また、50人いようが100人いようが、説得しなくてはいけない人は、実は2~3人くらいです。常に彼らに向けて、語り掛けなくてはいけません。また、影響力のありそうな人には、事前に話しをして、インプットを頂いておくことができれば、非常に有利に進めることができます。(ワールドワイドで、有限の資源の奪い合いが、予算会議なので、出来ることは何でもやります)米国オフィスにおける、力関係,人間関係、キーパーソンの性格に精通することも、プレゼン成功の鍵です。
もう一つ重要なのは、余り細いことをいっても記憶には残らないので、最終ゴール一つ、サブゴール3つに夫々のエビデンス…のようなシンプルな構成でいくということでしょうか。
最後に、英語でプレゼンのときに、ビビルのが、質疑応答タイム。ある程度こうくれば、こう返す~想定問答集を作成するのも、極めて重要です。
思えば、本社出張(北米)の時には、事前準備で疲れ果てて、飛行機に乗っている13時間位、一回も起きずに眠り続けるのでした。少なくとも、失敗しないためには、必要と思われる事について、事前準備を充分することです。準備に自信があれば、緊張もしません。また、準備時間は、一回目より二回目、二回目より三回目と、どんどん短くなります。
簡単にいうと、「本番で成功」する為には、本番を想定して充分準備をする…という事だと思います。そして、その準備は、プレゼン資料を作成するのみならず、喋り方、事前の根回しまで多岐にわたります。「プレゼン」は、皆の前で、話始める時には、60~70%以上は実質終わっています。
関連リンク:
⇒ 「プレゼンテーション 成功」の検索結果
⇒ 「フレッシュアイ英会話」


コメント
最後のところは、私の好きな日露戦争後の連合艦隊解散の辞にいう「神明はただ平素の鍛錬に努め、戦わずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安んずる者より直ちにこれを奪う。...古人曰く勝って兜の緒を締めよと。」(漢字送り仮名等違っているところはご容赦を。)
ということでしょうね。
それにしても、外資系会社で堂々と発言をし、予算をぶん取ってきた豪腕には敬服です。
投稿者: スネコン | 2006年02月25日 13:33
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投稿者: 富士通 和也 | 2006年03月26日 15:53
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投稿者: Corliss | 2008年04月03日 23:03
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投稿者: Jennifaer | 2008年04月11日 23:17