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足利直冬を誰か小説で取り上げて欲しい!!  このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリー参照しているはてなブックマーク このエントリーをdel.icio.usに追加

足利直冬に昔から興味があります。
WIKIPEDIA(抜粋)によりますと、以下のとおりです。

嘉暦2年(1327年)? - 応永7年(1400年)?)は、南北朝時代の武将である。室町幕府将軍足利尊氏の妾腹の子で、母は出自不明の越前局と伝えられる。

中略

49年には直義の提案で直冬は長門探題に任命され、4月には京都を出発する。京都では8月に師直のクーデターで直義が失脚しており、直冬は上洛しようとするが、播磨の赤松則村(円心)に阻止される。直冬は中国地方において軍勢を催促するなどの態度を取ったため、将軍尊氏は直冬の討伐を下す。9月には鞆津(広島県福山市)で師直の兵に襲撃され、九州へ逃れる。

中略

九州では49年9月肥後国河尻津(熊本県熊本市)から上陸し、足利将軍家の権威を利用して国人勢力や阿蘇氏に所領を寄進するなどして足場を築く。直冬の九州落ちを知った幕府では出家と上洛を命じるが、再び討伐を下す。

中略

京都において尊氏と直義の間で再び不和が生じ、51年に尊氏が南朝と一時的に講和する正平一統が成立し、尊氏は南朝後村上天皇から直義討伐令を得る。直冬に対しても再び討伐令が下り、一色氏が征西府と協調して勢力を巻き返す。52年(正平7年/文和元年)には直義が降伏し、2月に急死。直冬は時期不明だが南朝に帰服し、55年には南朝と協力して京都から尊氏を追い、一時的に奪還する。

中略

58年には尊氏が死去するが、南朝勢力が衰微すると大内、山名らも幕府に下り、1366年の書状を最後に消息は不明、石見に隠棲したとも。

つまり、成長してから消息を絶つまで、ずっと実の父と戦っていたわけです。

彼は実の父に疎んじられ、叔父の養子になり、大変可愛がられます。しかし、その義理の父を、兄である実の父に毒殺されてしまいます。しかも実の父と対決し続ける~シェークスピアみたいな話でしょ。(シェークスピアについては,殆ど知りませんが,感じが。赤シリーズみたいともいえる)
(単純化のため記号化すると、A=尊氏、B=直義、C=直冬とすると以下のような話です。
AとB⇒兄弟、AとC⇒実の親子、BとC⇒義理の親子 AがBを毒殺、AとCが対決)

実の父は、息子に三度の討伐を行い、息子は息子で、父親に勝つために、南朝側と同盟を組むなど、この二人の確執の深さには驚きます。 尊氏は決して心の狭い男ではなく、豪快で、高師直などの荒武者をうま~くマネジメントした懐の深い統領です。その彼が、実の息子だけに、何故過酷な態度で臨んだのかも大きな謎です。

WIKIPEDIAでも、生没年に?がついているとおり、消息は不明です。異母兄弟である二代将軍の義詮より、頭脳明晰、勇猛果敢であったとされ、仮にも数万の軍勢を率いて、一旦は室町幕府を倒した彼が、いつ、どこで死んだか解らない…というのも、他に例のない話です。父が死ぬとともに、彼もまた歴史の彼方に消え去ってしまったのです。

彼の子供を主人公にした小説を北方謙三が書いています。(「陽炎の旗」新潮文庫)来海頼冬と名乗る彼の息子は、剣士になって大活躍ではありますが、足利家の刺客に常に付きまとわれます。小説と同様な状況であったのかは定かでありませんが、彼の子孫の記録も残っていません。

足利直冬というミステリアスで、魅力的な男~しかも一度は頂点に立った人間が忽然と歴史から消えている~こんな面白いテーマを何故これまで、誰も小説に取り上げないのか、とても不思議です。

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コメント

 確かに足利直冬は小説の題材としては非常に魅力的ですね。これほど数奇な生涯をおくった人も、そうはいないのではないでしょうか。

 にもかかわらず、なぜ小説化されないのか。ひとつには、足利直冬に限らず、観応の擾乱から室町初期にかけての時代は、対立の軸が錯綜していて描きづらいという事情が大きいのではないかと思います。

 だから、不幸なことに尊氏ですら、これはという決定的な小説にはなかなか恵まれないのでしょう。(そんな中、杉本苑子の『風の群像』は傑作だと思います)

 もうひとつは、これだけの人物でありながら、資料が非常に少ないということもあるのでしょうか。…もっとも、かえって創作の余地は広がるともいえますが。

 彼を実の父との戦いに突き動かしていたもの。そういったことにうまく軸をすえることができれば、面白い小説になりそうですね。

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