名将たちの戦争学は役に立ちます
今読んでいる本で、へえ~と考えさせられたのが「名将たちの戦争学」という本です。
「名将たちの戦争学」文春新書 松村つとむ著(つとむという字は辞書になかったので、平仮名にしました)
この松村さんは、陸上自衛隊の元陸将補の方です。名将たちの名言を通して、戦争学を要約して紹介しています。
まず、興味を引かれたのは、戦争学というのは、そのまま企業戦略に使える内容であるということです。元々、マーケティングの用語は、軍事用語を一部使っていますし、企業間の競争も、戦争になぞらえたりする位なので、当然といえば当然でしょうか。
この本の中で、イギリスの生んだ20世紀を代表する戦略思想家のリデル・ハート(ってご存知でした?僕は初めて名前を知りました)の「戦いに勝つ為の8原則」を紹介しています。
1.目的に対応する目標を選ぶにあたっては、可能性を優先して考え、手段に適合させよ2.常に目標だけでなく、その上位の目的を念頭から放すな。目的達成に利用できる目標は、数個ある
3.敵が最小に予期している路線を選べ
4.敵の抵抗が最も少ない所を狙え
5.常に代替目標に切り替えられるような作戦線をとれ
6.計画は、状況の変化に対応できるように、常に柔軟性をもて
7.敵の構えを崩してから打撃せよ
8.失敗したときと同じ作戦をとるな。単なる兵力の増強は新しい作戦ではない
1、2はゴール達成のために、サブゴールを幾つか設定し、いけそうな方法を選択するということです。3,4は戦略ドメイン設定の方法。5,6はフレキシビリティの重要性。8は、HCマネジメントで、多くの経営者がやりそうな話。ということで、経営的課題を考える際に、そのまま原則として参考になる話です。
この本では、古今東西の名将達の多くの名言が戦略,戦術などの項目別にまとめられているのですが、大胆不敵にも僕がエッセンスを3つ取り出すと(何という面の皮の厚さ)、
1.防御できる力があれば、ためらわず攻撃。多少、状況が不明であっても、とにかく攻撃。相手の弱いところをためらわず攻撃。とにかく攻撃。
2.予定は未定じゃ。やっても無いことの、次の次まで考えるなんていうのは、素人のやること。とにかく、アクションあるのみ。
3.勝つためには、勝てる相手を選べ。相手が大軍の場合は、一番弱そうな部署を狙え。とにかく、勝てる相手をぶちのめせ。
ためらわず相手の一番弱いところを攻撃し、後はその場その場で、アドリブを効かせろよ…という話で、これを学問というのは、中々難しいとは思いますが、激しく共感してしまいます。「事件は会議室で起こっているのではない」ってありましたが、砲声と硝煙の中では、机上の論理など吹き飛んでしまうし、シンプルな原則論を守って、あとは経験・勘を効かせて…ということなのでしょう。これも、特にベンチャー企業経営には、ばっちりあてはまる話です。


コメント
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投稿者: Jackie | 2008年04月23日 18:35
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