DNAの力は恐ろしい
以前DNAって恐ろしいねという話を書きました。つい先日のこと、僕は、本屋で寺山修司の短歌集を探したのですが、生憎、在庫切れでありませんでした。その話を帰宅して家族にしたところ、丁度その日、同じ本を娘が、買ってきたそうです。<「寺山修司青春歌集」角川文庫>勿論、お互いそんな話を事前にしていませんし、二人の会話で、これまで「寺山修司」という単語が、出てきたことはありません。
父娘が、同じ日に、同じ本を買いに行くことが、どれだけの確率で起こるかわかりませんが、DNAって恐ろしいなあと再び思いました。趣味嗜好が似るだけならまだしも、同じ日とは!!
実は、娘とは、この手のことが起こったのは、以前もあったので(詳細忘れましたが、やはりこういう符号がばっちり…みたいな事象でした)尚更びっくりします。
子供は、親を選べませんので、突然好きなときに、この世に現れる訳ではなくて、必ず何らかの血脈の中、生まれてくるわけです。血脈は、太古の歴史から続くDNAを伝えます。そしてそれは、ある意味生まれたときから、一人一人に付けられた刻印です。
少なくとも、生まれたときから独りではなく、無数の人々から何物かを手渡されているわけです。そして、生を全うし、何かを残し、伝えるために、今このとき存在していると思うのです。(と、たまには真面目に考えるわけです)
人間は、環境に挑戦される動物ですが、血に比べたら、環境など些少なファクターに過ぎないと思います。私と娘に到達するまで、何世代も大事に伝えられたDNAの重みには敵わない。(別に、シチリア島マフィアのメンバーでなくても、血の力は強い)
同じ日に、同じ本を買いたくなる位の事は、不思議でないくらい、結びつきが深い…ということなんでしょう。
前述「寺山修司青春歌集」をパラパラめくってみてますけど、やはり泣ける歌が多いです
胸にひらく海の花火をみてかえりひとりの鍵を音立てて挿す
失いし言葉がみんな生きるとき夕焼けており種子も破片も
海よその青さのかぎりなきなかになにか失くせしままわれ育つ
「ひとりの鍵を音立てて挿す」って、凄く感じわかりますけど、どうやったらこんな表現を思いつくのでしょう。
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コメント
いつも興味深く拝見させてただいています。
さて、我が家でも同じことが起きたことがあります。拙宅の場合は、時間差があったのと当時話題の本だったのでもう少し発生確率が高かったかもしれません。でも、親が小説を、私が受賞作家の本を買うということはどちらもごく稀なことだったので、当時これも血のつながりかとびっくりしたことがあります。(でもちょっと嬉しい驚き)
親子で寺山修司の詩集を求められるご家族に、麗しい想像が膨らみました。
投稿者: 寝子 | 2006年02月11日 11:40
なかなか面白いテーマ、楽しく読ませてもらいました。結びつき、確認できてよかったですね。でも男の人って、やっぱりちょっと可哀想。子が親に確信が持てないのは常ですが、男親も(意識無意識を問わず)子に確信が持てないという現実はなんとも。これって永遠のテーマ?
投稿者: マコ | 2006年02月13日 11:26
子供は、全く親とは別物な生き物ですので、本当のところ良く分かりません。でも、一点で繋がっていれば、それで充分だと思います。
親も子も、ある意味手探りですが、いざと言うときに頼りになれば、それでいいのでは…と思います。
投稿者: 金田 | 2006年02月17日 00:34