参加型ジャーナリズムに関して思うこと
GripBlog~私が見た真実というブログを、泉あいさんという方が、書かれています。僕も一度お会いしたことがありますが、最近話題になる参加型ジャーナリズムの良質な具体例であると思います。
今回は、耐震データ偽造問題を扱い、大手ディベロッパーがどう捉え、どう動いているのか、質問状を送り、その結果をこのサイト上で、公にする予定だそうです。この耐震性疑惑に関しては、多くの人が関心を持っています。また、自分のマンションは一体どうなんだろう?ということに不安な気持ちのいる人もいるでしょう。こういう生活者の情報ニーズに応えて、実名/文責の明確化された形式で、真実を伝えていくということは、出来そうで出来ない、しかし、企業であれ行政であれ公の存在に対する市民のチェック機能として、社会的意義のあることだと思います。
こういった所謂参加型ジャーナリズムが健全なる成長を遂げるかどうかに関しては、幾つかのハードルがあるように思えます。例えば、
1)記事の信頼性をどう担保するのか?
2)こういったジャーナリストへの報酬をどう確保していくのか?
1)に関して言えば、個々の取材者が、取材対象、アプローチ、プロセス、取材結果をガラス張りで公開し、かつその結果に誤りがないか、取材対象からの反論、コメントが出来る、非常に透明感のある仕組みが必要だと思います。昨今ブログジャーナリズムと言う言葉もありますが、ブログには、そういう仕組みを創るポテンシャルがあるのではないかと期待をもっています。
2)は、真に既存媒体を補完する「生活者の眼」としてチェック機能を果すためには、書き手は「プロ」でなくてはいけませんし、プロとして相応しい報酬を受けることが、必要と考えます。中立性の絡みもありますが、記事内容に則したコンテキストマッチ広告のようなものを、主財源とすることが、現実的なように思えます。(つまり、取材者と広告クライアントに、紐が付かない形式での、広告モデル)
2)について感じるのは、質の高いプロの取材者が多く現れ、記事を掲載できるポータルのような場が生まれ、このポータルが一般大衆の支持を得る(大規模PVを獲得できる)という状況を作らないと、上述コンテキストマッチ広告モデルも成立しないであろうということです。また、このポータル運営者と記者は別個の組織である、右翼・左翼といった思想性をもたない等、中立性を保つためのファクターへの留意も必要でしょう。
こういった、草の根ジャーナリストの方達のコンテンツをどのように取り扱い、これまで満たされていないと思われる情報ニーズにどう応えていくかということも、弊社が検討しなければいけないテーマなのではないかと考えています。
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