Establishment & Venture
米国では、大手既存メディアが、ネット系ベンチャー特に、ニュースサイトから記事を収集して分類するような検索系技術をもった会社の買収を行っているというケースが幾つか報じられています。しかし、日本では、大手メディアをネットベンチャー企業が買おうとする動きはあるものの、その逆は聞いたことがありません。
その理由は色々あると思いますが、一つの理由としては、組織的な肌合いの悪さと言うのがあると思われます。日本の所謂大企業は、非常に成熟した組織をもち、責任と権限が限りなく分散しています。社長と言っても、通常は生え抜きでその会社を勤め上げたサラリーマンの中で、一番運の良い人/もしくは、社内調整力のチャンピオンが、なってしまうという感じではないでしょうか?
これに対し、ネットベンチャー系では、トップマネジメントに責任と権限が集中する傾向があります。多くの場合、創業者で大株主だったりするので、オールマイティ化しますし、運なのか実力なのかわかりませんが、ここまで成功したりしていますので、非常に我も強そうです。
責任と権限の分散化と集中化、またトップの位置付けの違いという2つの要素は、相互のコミュニケーションや理解をとても困難にしていると思うわけです。事業上のシナジーなどを論じる前に、必要な相互理解にいたるまでのハードルがとても高そうです。
そういった意味では、真にプロダクティブな提携をスムーズ実現するには、ネットベンチャー企業の成熟と大企業組織の活性化ということが起こり、組織的に共通な部分が生まれることが必要と思われます。恐らく、これから当分は、軋轢、衝突などを個々のディールで繰り返しつつ、相互に影響し合うというプロセスを続けていくのでしょう。
いつになく評論家みたいなことをいいました金田でした
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